血栓捕捉・末梢保護デバイスとは|フィルター型と血栓吸引の違いを図解

末梢保護 フィルター 血栓 PCI
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血栓や粥腫(プラーク)を多く含む病変をPCIで広げると、そのかけら(デブリ)が末梢へ飛んで細い血管を詰まらせ、血流が悪くなる(slow flow/no reflow)ことがあります。これを防ぐのが末梢保護デバイス(血栓捕捉カテーテル)です。
末梢保護フィルターのしくみ(病変の先でデブリを捕捉)

フィルター型(血栓捕捉)

病変の末梢側にフィルター(かご)を開き、PCI中に飛んだデブリをキャッチして、最後に回収します。血流を保ったまま保護できるのが利点です(例:FILTRAPなど)。

血栓吸引カテーテルとの違い

血栓吸引カテーテルは、カテーテルを病変まで進めて血栓を陰圧で吸い出すデバイスで、「捕まえる」フィルターとは役割が異なります。急性心筋梗塞などで血栓が多いときに用いられます。

使いどころとガイドラインの注意

末梢保護は伏在静脈グラフト(SVG)のPCIや血栓量の多い病変で検討されます。一方で、ST上昇型心筋梗塞への“ルーチンの”血栓吸引は推奨されていません(大規模試験で予後改善が示されず、脳卒中がやや増える懸念)。血栓量が非常に多い症例などに選択的に使うのが現在の考え方です。

参考・出典

・日本循環器学会ほか「急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版)|血栓吸引療法(35頁)/冠動脈血行再建術に関するガイドライン」(血栓吸引・末梢保護の推奨)
適応は病変により異なり、標準的な考え方の紹介です。
・メーカー公式:ニプロ「血栓捕捉カテーテル(FILTRAP™)」(医療従事者向け)

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