
ELCAのしくみ
エキシマレーザーは組織にごく浅く吸収され、光化学的・光熱的・光機械的な作用でプラークや血栓を微小な粒子・ガスに分解します。周囲の正常組織へのダメージが少なく、生理食塩水を流しながら照射することで安全性を高めます。ロータブレーターが硬い石灰化を「削る」のに対し、ELCAは血栓や比較的やわらかい病変を「蒸散させる」のが得意です。どんなときに使う?(主な適応)
・ステント内再狭窄(ISR):内膜増殖した組織を減量する。・血栓を多く含む病変:急性心筋梗塞などで血栓を蒸散させる。
・デバイスが通過しない病変・CTO:バルーンやステントが通らないとき、ELCAで先に道をつくる(デバイス通過性の改善)。
・ステント拡張不全:広がりきらないステントの前処置。
ロータブレーター・IVUS/OCTとの使い分け
石灰化が主体ならロータブレーター、血栓や通過困難が主体ならELCA、と病変の性状で選びます。その性状評価にはIVUSやOCTが役立ちます。参考・出典
・日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)ほか「血管形成術用エキシマレーザカテーテル適正使用指針(PDF)」(開くとエキシマレーザの原理・適応がすぐ確認できます。冠動脈では2012年に保険収載され、血栓性病変・ステント内再狭窄で評価されています)適応・出力設定は標準的な目安で、施設・病態により判断は異なります。
・メーカー公式:フィリップス「ELCA 冠動脈レーザーアテローム切除カテーテル」(医療従事者向け)

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