① 手術適応の3本柱(第31回午後14)
感染性心内膜炎の手術適応は、次の3つにまとめられます。・コントロール不能な心不全
・抗菌薬で制御できない感染(弁輪部膿瘍など)
・塞栓症の再発や、大きな可動性疣贅
| 所見 | 手術適応か | どの柱に当たるか |
|---|---|---|
| 進行する心不全 | 適応 | 心不全 |
| 弁輪部膿瘍 | 適応 | 制御できない感染 |
| 繰り返す塞栓症 | 適応 | 塞栓 |
| 可動性のある直径10mmの菌塊(疣贅) | 適応 | 塞栓リスク |
| 血液培養陽性 | 適応とならない | 診断根拠であって適応ではない |
② 「診断の材料」と「手術の理由」は別
血液培養陽性は感染性心内膜炎であることを示す診断根拠です。しかしそれ自体は「今すぐ手術しなければならない理由」にはなりません——培養が陽性でも、抗菌薬で制御できていれば手術は要らないからです。他の4つはどれも「薬では間に合わない状態」を示しています。心臓が持たない・膿瘍ができて薬が届かない・血栓が飛び続けている・飛びそうな大きな塊がある——放置すると悪化する物理的な問題なので手術になります。
「診断がついたこと」と「手術が要ること」を切り分ける——この読み方がこの設問の核心です。

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