抗凝固薬の要点

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柱はアンチトロンビンIIIが要るのはどれかと、出血性病変でも使えるのはどれかの2つです。同じ薬が両方に出てくるので、薬ごとに2つの性質を持たせて覚えます。 → 抗凝固薬の過去問と解説

① アンチトロンビンIIIが要るのはヘパリンだけ(第30回午前78)

抗凝固薬アンチトロンビンIII作用のしかた
非分画(未分画)ヘパリン必要ATIIIを介して作用
低分子量ヘパリン必要ATIIIを介して作用
メシル酸ナファモスタット不要ATIIIを介さない
アルガトロバン不要直接トロンビンを阻害
クエン酸ナトリウム不要カルシウムをキレート
線引きは明快で、名前にヘパリンとつく2つだけがアンチトロンビンIIIを必要とする——これで判別できます。

残り3つはそれぞれ別の仕組みで効くので、ATIIIとは無関係です。アルガトロバンは直接トロンビンを阻害、クエン酸ナトリウムはカルシウムを取り込んで凝固を止める——仕組みで覚えておけば、聞かれ方が変わっても対応できます。

② 出血性病変がある患者に使えるもの(第32回午後77)

血液透析で出血性病変がある場合、この設問で使用可能とされたのは次の2つです。

ナファモスタットメシル酸塩——半減期が短いため
低分子量ヘパリン——凝固時間の延長作用が軽いため

使えないとされたのは未分画ヘパリンワルファリン(出血傾向の患者に禁忌)アルガトロバンです。

判断の軸は「効き目がどれだけ長く残るか」です。半減期が短いほど、体外循環の回路内でだけ効かせて体に戻る頃には切れている——だから出血がある患者にも使えます。ナファモスタットが第一選択として挙がるのはこの理由です。

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