治療に用いる物理エネルギーの種類と特性

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医療治療機器学-治療の基礎-治療に用いる物理エネルギーの種類と特性について

治療に用いる物理エネルギーの種類と特性

29-33 誤っている組合せはどれか。
1.ベータトロン 放射線
2.人工呼吸器 機械力
3.電気焼灼器 電 流
4.温熱治療器 放射線
5.超短波治療器 電磁波



1.放射線の一種である電子線を使用し、加速させた電子をターゲットに当てる。深部に障害を与えずに比較的浅い患部を治療することができる。
2.機械力の動圧による呼吸補助が目的である。
3.直流電流による高温の熱エネルギーを発生させる電気的な灼熱器である。
4.超音波による物理エネルギーの印加により熱に変換されたり、赤外線やホットパックなどにより直接熱エネルギーを利用するので放射線ではない。
5.超短波と呼ばれる電磁波は電気的な振動を起こすため、身体の細胞がそれにより振動し熱を発生させる。
正解4

31-34 治療機器とエネルギーとの組合せで正しいのはどれか。
a.ガンマナイフ 粒子線
b.温熱治療器 紫外線
c.マイクロ波治療器 電磁波
d.サイクロトロン 電子線
e.高気圧酸素治療装置 陽 圧
1.a、b、c 2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d 5.c、d、e

a.ガンマナイフはγ線(電磁波)。粒子線ではない。
b.温熱治療器は加温によるがん治療法。加温方法は電磁波(FR波、マイクロ波)、超音波。紫外線はない。
c.マイクロ波治療器 電磁波は正しい。
d.サイクロトロン 電子線は正しい。
e.高気圧酸素治療装置 陽圧は正しい。
正解5

32-34 誤っている組合せはどれか。
a.超短波治療器   高周波
b.筋刺激装置 光
c.X 線装置 粒子線
d.ネブライザ    超音波
e.除細動器 パルス波
1.a、b 2.a、e 3.b、c 4.c、d 5.d、e


a.10kHz以上の電流を利用する医療用設備を高周波利用設備と呼ぶ。超短波治療器は30MHz~300MHzの電磁波を使用している。
b.筋刺激装置は筋を電気(電流)により刺激し鎮痛や筋萎縮改善に用いられる。
c.X 線装置は電子線と物質との相互作用によりX線を発生させる。
d.ネブライザは吸気回路内に装着し、気管支拡張薬や喀痰溶解薬を数μmの細かい粒子状にして気道に散布する装置である。超音波やジェット流を用いて薬剤を粒子状にする。
e.除細動器は致死性不整脈などに対し、電気的な刺激を与えて正常な律動に戻す機器である。与える電気刺激の出力波形は単相性と二相性に大別され、それぞれパルス波として出力される。
正解3


33-34 正しい組合せはどれか。
a.ESWL 音 波
b.除細動器 パルス波
c.電気メス 高周波
d.電気焼灼器 極超短波
e.IABP 超音波
1.a、b、c2.a、b、e3.a、d、e4.b、c、d5.c、d、e
a.ESWL 音波は正しい。(水中衝撃波)
b.除細動器 パルス波は正しい。
c.電気メス 高周波は正しい。
d.電気焼灼器は電気(電流)。極超短波はマイクロ治療器。
e.IABPは機械力(動圧)。超音波は超音波凝固切開装置、超音波吸引装置。
正解1
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