心腔内エコー(ICE:Intracardiac Echocardiography)とは、先端に超音波の振動子を備えたカテーテルを心臓の中(多くは右房)に留置し、
心臓の内部構造や周囲を、心臓の内側からリアルタイムに超音波で観察する方法です。アブレーション中の「もう一つの目」として、安全性と確実性を支えます。
何に使うか
- 経中隔穿刺のガイド:卵円窩の膨隆(テンティング)を確認し、大動脈など危険な部位への誤穿刺を避ける。
- カテーテルと組織の接触・位置確認:焼灼部位や肺静脈・左房の構造を把握する。
- 合併症の早期発見:心嚢液の貯留(心タンポナーデの兆候)や血栓をその場で監視する。
右房に置いたICEカテーテルから超音波を当て、中隔や左房・カテーテル位置をリアルタイムに観察する(模式図)
経食道エコー(TEE)との違い
TEEは食道から観察する方法で、鎮静や術者以外による操作が必要になることが多いのに対し、
ICEは静脈から術者自身が進めて操作でき、手技中の連続的なモニタリングに向いています。近年はICEを併用する施設が増えています。
3Dマッピングとの連携
ICEの画像を
3Dマッピングに統合し、心臓の立体像の上で構造とカテーテルの位置を確認する使い方も広がっています。近年はリアルタイム3D(4D)に対応したICEカテーテルも登場しています。
デバイス(各社)
- シーメンス:AcuNav/AcuNav Lumos 4D ICE(リアルタイム3D対応)。
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(Biosense Webster):SoundStar(CARTOと連携)。
参考・出典
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