血液ポンプの要点

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ほぼ毎回ローラポンプと遠心ポンプの比較が問われます。比較表を1枚持っておけば、どの年の出題も同じ表から答えが出ます。 → 血液ポンプの過去問と解説

① ローラポンプと遠心ポンプの比較表

項目ローラポンプ遠心ポンプ
回転数による流量制御容易難しい
流量計不要必要
血液損傷多い少ない
回路閉塞時の回路破裂危険が高い空回りするので心配ない
過度の陰圧発生生じうるない
ポンプ停止時の逆流生じる
長期補助循環(PCPS等)適している
吸引ポンプへの使用空気が混入すると使えず不適
後負荷による流量変化同じ回転数でも変化する

② 表は「押し出すか、回して飛ばすか」から導ける

丸暗記しなくても、2つのポンプの動かし方の違いからほとんど導けます。

ローラポンプはチューブをしごいて押し出す——回転数と送る量が直結するので流量制御が容易で、流量計も要りません。ただし先が詰まっていても構わず押し続けるので、回路破裂の危険があり、しごく分だけ血球も壊れます

遠心ポンプは羽根を回して血液を飛ばす——先が詰まれば空回りするだけなので回路破裂は起きません。その代わり同じ回転数でも後負荷(先の抵抗)で流量が変わるので、流量計で実測しないと分からないのです。血球を潰さないので長期補助循環に向くのも同じ理屈です。

この2つの原理を押さえれば、選択肢がどちら向きに書かれていても判断できます

③ 拍動流型はどれか(第32回午前69)

方式拍動流か
サック型拍動流(補助人工心臓)
ダイアフラム型拍動流(補助人工心臓)
ローラポンプ型無拍動流
直線流路型無拍動流
コーン型(遠心)無拍動流
拍動流を作れるのは、袋や膜を押して血液を押し出す方式——サック型とダイアフラム型の2つで、どちらも補助人工心臓に使われます。回り続ける方式(ローラ・遠心)は無拍動流になります。「押して出すか、回して出すか」で分かれます。

④ 人工心肺の目的と構成機器(第33回午前70)

目的正しい機器誤りの選択肢として出る形
出血の回収血液吸引ポンプ(サクション回路)
静脈血の酸素加人工肺
余剰水分の排出血液濃縮器「ベントポンプ」(実際は左心減圧用)
貯血槽内の微小気泡除去貯血槽内蔵の除泡網「動脈フィルタ」(人工肺の後で微小気泡を除去するもの)
肺循環の維持体外循環中は肺循環がほぼ途絶するので誤り
間違えやすいのは「肺循環の維持 ─ 血液ポンプ」です。人工心肺は肺を迂回させる装置なので、維持しているのは体循環であって肺循環ではありません装置の目的そのものと逆という点で外せます。

ベントポンプと動脈フィルタも、それぞれ別の役割を持つ機器を持ってきた形です。ベントは左心の減圧、動脈フィルタは人工肺より後ろ——場所と役割で区別します。

関連:人工肺の要点

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