体外循環と血液の要点

生体機能代行装置学 体外循環装置 体外循環の病態生理 体外循環と血液について

体外循環と血液

人工心肺による体外循環中の変化

血中カリウム濃度低下
ナトリウムカルシウム濃度低下
カテコラミン低下し、やがて分泌亢進
インスリン分泌低下
炎症性サイトカインの放出
血中バソプレシン濃度の上昇
血小板減少(30~50%)
ハプトグロビン値減少
顆粒球減少


バソプレッシン(ADH)は生体内のナトリウムと水分代謝の恒常性、抹消血管抵抗の調節に関与しており、一過性低血圧、カテコラミン濃度の一過性の低下、無拍動循環の影響で高値
レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系は腎血流減少、ナトリウム低下などにより活性化する
インスリンは膵血流減少により分泌は低下し、血糖値は上昇する。
補体系、キニン・カリクレイン系、サイトカイン( IL-1, IL-6, IL-8, TNF)などは異物面との接触により活性化する


人工心肺補充液
リンゲル液
マンニトール
ヘパリン
アルブミン(膠質浸透圧維持)
抗生物質(感染予防)
ステロイドホルモン(ショック対策)

アルカローシス補正:生理食塩液
アシドーシス補正:炭酸水素ナトリウム

希釈
希釈率:総循環液量に対する充填希釈液量の比率
希釈率目標:20~30%
安全限界:ヘマトクリット20%, ヘモグロビン7g/dL
希釈利点希釈欠点
血液粘性抵抗低下
輸血量軽減
溶血の軽減
脂肪塞栓の軽減
代謝性アシドーシス軽減
酸素運搬能の低下
血漿浸透圧の低下による組織浮腫
血中カテコラミン希釈による灌流圧低下



低体温の影響
末梢血管抵抗増加
酸素消費量低下
カテコラミン活性低下
血液凝固能低下
血液粘稠度増加


人工心肺離脱:心機能の回復、術野の止血確認、確実な復温
復温
換気再開
電解質補正
心腔内空気抜き

離脱後
プロタミン投与


人工心肺を用いた体外循環中に血中濃度
生体反応
血行動態
血液
凝固線溶
酸塩基平衡
電解質
内分泌
免疫系変動

血中濃度上昇(分泌・活性・亢進)
アドレナリン、ノルアドレナリン、バゾプレッシン、R-A-A系、hANP、血糖値、血中遊離脂肪酸値、コルチゾール、白血球、IL-1,IL-6、TNF-α
血中濃度低下、減少、抑制
K+、Na+、Ca2+、甲状腺(T3)、IgG,IgA,IgM,補体C3、C4、Tリンパ球

人工心肺使用時の血中カリウム濃度の上昇の原因

輸血(赤血球液充填)
代謝性アシドーシス
尿量低下
心筋保護液投与

低カリウムになる要因

インスリン使用
低体温
アルカローシス


カリウム
人工心肺中は一般的に血中カリウム値は低下
インスリンはカリウムを細胞内に移動
低カリウム血症では不整脈が出やすくなる
心筋保護時の心停止は細胞外液のカリウム濃度を上げる
溶血すると高カリウム血症
カリウム上昇カリウム低下
代謝性アシドーシス
心筋保護液注入
溶血
代謝性アルカローシス
インスリン投与
低体温




抗凝固薬
全血活性化凝固時間(ACT)400秒以上、60分ごとにチェック
抗凝固薬:ヘパリン



血液ガス基準範囲
pH 7.4±0.05
PaCO2 40±5
HCO3- 24±2
BE 0±2 酸素解離曲線:体温、Pco2、pH
左方移動右方移動
体温低下
二酸化炭素上昇
2,3-DPG低下
pH上昇(アルカローシス)
体温上昇
二酸化炭素低下
2.3-DPG上昇
pH低下(アシドーシス)

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