糖質代謝の要点

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柱は栄養素の熱量と基礎代謝の定義、そしてアニオンギャップが増えるか増えないかです。後者は酸がたまったのか、重炭酸が抜けたのかで決まります。 → 糖質代謝の過去問と解説

① 数字と定義(第30回午前24)

項目正しい内容誤りの選択肢として出る形
糖質1gあたりの熱量約4kcal(脂質9・タンパク質4)
糖質の吸収の形単糖類(グルコースなど)「二糖類として吸収される」
酸素がないと乳酸になるものグルコース(嫌気的解糖)「アミノ酸」
基礎代謝量の条件覚醒・安静臥位・空腹時の最小代謝量「安静座位」
成人男子の基礎代謝量約1,400〜1,500kcal/day「約1,000kcal/day」
正しいのは「糖質1gあたり約4kcal」の1つだけです。

誤りの4つは、いずれも一語を差し替えた形になっています。単糖類を二糖類にグルコースをアミノ酸に臥位を座位に1,400を1,000に——どこが入れ替わっているかを見つける読み方をします。

特に基礎代謝は「安静臥位」である点は、座位と書かれると見逃しやすいところです。横になって、起きていて、空腹という3条件で覚えます。

関連:生体内の物質代謝の要点

② アニオンギャップは「酸がたまったか、重炭酸が抜けたか」(第31回午前25)

判断は一本の軸でできます。

アニオンギャップ(AG)が増加する=酸(ケトン体・乳酸)がたまった
AGが増加しない=重炭酸(HCO₃⁻)が失われた
病態AG理由
下痢によるアシドーシス正常(増加しない)HCO₃⁻の喪失
近位尿細管性アシドーシス正常(増加しない)HCO₃⁻の喪失
飢餓によるケトアシドーシス増加ケトン体の蓄積
糖尿病性ケトアシドーシス増加ケトン体の蓄積
乳酸性アシドーシス増加乳酸の蓄積
覚え方は「何かがたまったならAGは増える。何かが漏れ出たなら増えない」です。ケトアシドーシスと乳酸アシドーシスは「たまる」側——名前に酸の名前が入っているので見分けやすくなります。下痢と尿細管性は「漏れる」側——どちらも重炭酸を外に出してしまう病態です。

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