① 滲出性と漏出性の仕分け(第28回午前11)
| 疾患 | 胸水 | 理由 |
|---|---|---|
| 肺結核 | 滲出性 | 胸膜の炎症による |
| 肺梗塞 | 滲出性 | — |
| 左心不全 | 漏出性 | — |
| 肝硬変 | 漏出性 | — |
| ネフローゼ症候群 | 漏出性 | — |
② 「炎症か、それ以外か」で分ける
仕分けの軸はこうです。滲出性=胸膜そのものに炎症が起きて、血管の壁から成分が漏れ出したもの。肺結核は胸膜の炎症なので滲出性です。
漏出性=胸膜は無事だが、圧やタンパクのバランスが崩れて水が溜まったもの。左心不全は静脈圧の上昇、肝硬変とネフローゼ症候群は低タンパクによる膠質浸透圧の低下——3つとも全身の循環やタンパクの問題で、胸膜は炎症を起こしていません。
覚え方は「胸膜が病気か、体の他が病気か」です。胸膜が病気なら滲出性、心臓・肝臓・腎臓が病気なら漏出性——臓器の名前で分けられます。
間違えやすいのは肝硬変とネフローゼ症候群で、どちらも低タンパク血症からの漏出性という同じ機序です。原因臓器は違っても、アルブミンが下がって水が保てなくなるという点で一括りにできます。

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