吸入療法装置

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吸入療法装置について

吸入療法装置

29-64 吸入療法装置で誤っているのはどれか。
1.メッシュ式ネブライザは臥位で吸入できる。
2.ドライパウダ定量吸入器は呼吸と同期させる必要がある。
3.ジェット式ネブライザでの肺内沈着率は約 10 % である。
4.超音波式ネブライザでは水分の過剰供給の可能性がある。
5.定量噴霧式吸入器では懸濁タイプの吸入剤をよく振ってから使用する。



1.メッシュ式ネブライザは多数の微細な孔を持つプレートを超音波で振動させ薬剤をエアロゾル化するものであり、臥位に限らずどのような姿勢でも吸入可能である。
2.ドライパウダ定量吸入器は微粉末化した薬剤を定量し、患者自身の吸気で気管内に吸入させるため、呼吸との同期が不可欠である。
3.ジェット式ネブライザはベンチュリー効果(ベルヌーイの定理)を利用したもので、高速気流に乗せた薬剤をバッフルに衝突させてエアロゾルを発生させる。しかしエアロゾルの粒子径は超音波式ネブライザよりも大きく(1~15μm程度の粒子径)末梢まで届きづらいため肺内沈着率は10%程度と言われている。
4.超音波式ネブライザは1.3~2.3MHzの振動で1~5μm前後の粒子径である。ジェット式に比べ粒子径が小さいため効率よく末梢まで届けられるが、その分過剰投与の可能性があるため、特に小児や新生児に使用する場合は注意が必要である。
5.定量噴霧式吸入器(MDI)とは小さな高圧ボンベ式容器のスイッチを指で押し、微粉末状の薬剤を噴霧して吸入する。MDIには懸濁タイプと薬液タイプがあるが、懸濁タイプは液体と固体の微粒子が混ざっているため、吸入前によく振る必要がある。平均粒子径は3μm、肺内沈着率10~30%といわれている。一方、液体タイプの場合は、液体のみのため使用前に振る必要がない。混濁タイプと比較して平均粒子径が1μm程度と小さく、肺内沈着率は30~40%と高くなる。
正解なし


30—64 ジェット式ネブライザで誤っているのはどれか。
1.振動子を使用する。
2.ベンチュリー効果を利用している。
3.ジェットノズルによって流速が増す。
4.細管内の薬液が吸い上げられて気流に乗る。
5.バッフルに衝突させてエアゾルを発生させる。

1.振動子を使用するのは超音波式とメッシュ式。
2.ベンチュリー効果を利用している。は正しい
3.ジェットノズルによって流速が増す。は正しい
4.細管内の薬液が吸い上げられて気流に乗る。は正しい
5.バッフルに衝突させてエアゾルを発生させる。は正しい
正解1

生体機能代行装置
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