膜輸送の要点

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問われるのはその移動が拡散か・能動輸送か・浸透圧かの一点です。移動の例をこの3つに仕分けできれば解けます。 → 膜輸送の過去問と解説

① 仕分け表がそのまま答えになる(第32回午後87・第33回午前88)

2年分の選択肢は、ほとんど同じ顔ぶれです。まとめるとこうなります。
移動の例しくみ
肺胞から血液への酸素の移動拡散
血中酸素の血管外組織への移動拡散
毛細血管から細胞間質への酸素の移動拡散
血液から肺胞への二酸化炭素の移動拡散
毛細血管から組織間質へのグルコースの移動拡散・濾過
細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動能動輸送(Na-Kポンプ)
尿細管におけるグルコースの再吸収能動輸送
組織から静脈毛細血管への間質液の移動浸透圧(膠質浸透圧)
この表を覚えれば、第32回(能動輸送はどれか→Na⁺の細胞外への移動と尿細管のグルコース再吸収)も第33回(浸透圧による移動はどれか→組織から静脈毛細血管への間質液)も同じ表から答えが出ます。

② 覚え方は「ガスは拡散、ポンプは能動、間質液は浸透圧」

仕分けの筋道はこうです。

酸素・二酸化炭素などのガスの出入りはすべて拡散——肺胞でも末梢でも向きに関係なく拡散です。
ポンプが要るものが能動輸送——細胞内から細胞外へのNa⁺(Na-Kポンプ)と、尿細管でのグルコース再吸収。濃度の低いほうから高いほうへ運ぶのでエネルギーが要る、と考えます。
間質液の行き来は浸透圧——組織から静脈側の毛細血管に水が戻るのは膠質浸透圧によるものです。

③ 間違えやすい2つ

グルコースは場所によってしくみが変わるのが最大の注意点です。毛細血管から組織間質へは拡散・濾過ですが、尿細管の再吸収は能動輸送。「グルコース=能動輸送」と丸暗記すると取り違えます。

もう1つは、Na⁺の細胞外への移動は能動輸送であって浸透圧ではない点です。第33回では浸透圧を問う設問の誤りの選択肢として置かれていました。

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