熱変性の要点

スポンサーリンク
問われるのは生体組織の熱に対する性質です。誤りは1つで、熱凝固の原因はタンパク質の熱変性——ここが決め手です。 → 熱変性の過去問と解説

① 誤りは熱凝固の説明(第30回午前87)

「熱による組織の凝固は水分の沸騰に伴う細胞質の飛散で生じる」は誤りです。

正しくはタンパク質の熱変性によって凝固が起こります。卵の白身が加熱で白く固まるのと同じで、水が飛ぶから固まるのではなく、タンパク質の構造が変わるから固まる——この違いが問われています。

間違えやすいのは、「水分の沸騰・飛散」という説明が電気メスの気化(切開)作用として耳になじんでいることです。気化(切る)と凝固(固める)は別の現象で、凝固はあくまでタンパク質の変性と区別します。

② 正しい4つは温度の数字で覚える

記述ポイント
組織の温度が43℃を超えると細胞生存率が低下するハイパーサーミアの下限の目安
温溶血現象は60℃を超えた付近で現れる
がん組織は正常組織に比べて温度感受性が高い温熱療法が成り立つ理由
免疫に関係する細胞は体温が下がると機能が低下する
温度の数字は43℃と60℃の2つだけです。43℃=細胞が死に始める温度60℃=溶血が起きる温度と対にして覚えます。

がん組織のほうが熱に弱いという点は、温めることで治療になる(ハイパーサーミア)という話につながります。正常組織より先にダメージを受けるから成り立つ治療だ、と理由ごと押さえておくと、逆向きに書かれても気づけます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました