① 血液の粘性はヘマトクリットで決まる(第30回午前83・第31回午前84)
2年連続で同じことが問われています。ヘマトクリット値が上昇すると、血液の粘性(粘度)は増加する
赤血球の割合が増えるほど流れにくくなる、という向きだけ押さえれば正しい選択肢として即断できます。
同じく太さの話も一組です。血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。さらに末梢血管抵抗が同じであれば、心拍出量が増加すると平均血圧は上昇する——抵抗と流量が上がれば圧が上がる、という素直な向きです。
② 脈波伝搬速度は「硬いほど速い」(第30回午前83・第31回午前84)
脈波伝搬速度は血管が硬いほど速くなる——この一点に集約されます。| 条件 | 血管は | 脈波伝搬速度 |
|---|---|---|
| 石灰化が起こる | 硬くなる | 速くなる(正しい) |
| エラスチンの割合が増える | 柔らかくなる | 遅くなる |
③ 血圧は「場所によって違う」が正しい(第30回午前83・第31回午前84)
これも両年に登場します。動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる(正しい)——末梢ほど収縮期のピークは上昇します。
一方で「安静立位状態では平均動脈圧は測定部位に関わらず同じである」は誤りです。立位では重力が効くので、下肢ほど動脈圧が高くなります。「立っているときは場所で違う」と押さえれば、どちらの向きで聞かれても迷いません。
④ 流れの性質で押さえる2つ
残りは第31回午前84の誤りの選択肢2つです。毛細血管の分岐部では渦が発生しやすい——これは誤りです。毛細血管は低レイノルズ数で層流なので、渦は生じにくくなります。
大動脈では動圧の値と静圧の値はほぼ等しい——これも誤りです。大動脈でも静圧が動圧よりはるかに大きいのが実際です。
この2つはいつも誤りの側で出る定番なので、そのまま覚えて構いません。

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