スワンガンツカテーテル
スワンガンツカテーテルの定義 スワンガンツ(Swan-Ganz)カテーテルは、米国のJeremy Swan博士とWilliam Ganz博士により1970年代に静脈から挿入して右心カテーテル検査を行うために考案・開発され、臨床応用された多目的カテーテルであるスワンガンツカテーテル
■検査項目・心内圧の測定
・心拍出量(Cardiac Output: CO) の測定
・酸素飽和度の測定
■カテーテルのアプローチ部位
① 大腿静脈 Femoral vein
② 上腕静脈 Brachial vein
③ 鎖骨下静脈 Subclavian vein
④ 内頚静脈 Internal Jugular vein
心内圧の測定部位
① 肺動脈楔入圧 Pulmonary Capillary Wedge Pressure PCWP
② 肺動脈圧 Pulmonary Arterial Pressure PAP
③ 右室圧 Right Ventricular Pressure RVP
④ 右房圧 Right Atrial Pressure RAP
⑤ 中心静脈圧 Centeral Venous Pressure CVP
各部位の心内圧正常値と変動要因
部位 正常値(mmHg) 変動要因
PCWP 平均圧:6~12 平均圧上昇:左心不全平均圧低下:循環血液量の減少
PAP 収縮期:15~25拡張期:8~15平均圧:10~20 収縮期圧上昇:肺梗塞拡張期圧上昇:左心不全
RVP 収縮期:15~25拡張期:0~8 収縮圧上昇:肺高血圧症、肺動脈狭窄拡張期圧上昇:右心不全、心タンポナーデ
RAP -1~7平均圧:4 平均圧上昇:右心不全、心タンポナーデ平均圧低下:循環血量の減少
CVP 平均圧:2~8 平均圧上昇:循環血液量の上昇、右心不全、心タンポナーデ)、過剰輸液(輸血)平均圧低下:循環血量の減少
心拍出量(CO)
心拍出量は、心臓のポンプ機能を表わす指標です。左心室(LV)から1分間に拍出される血液量のことをいいます。
心拍出量(CO)=1回拍出量(SV)×心拍数(HR)
心係数(CI)
肺動脈楔入圧はうっ血の指標であり、心係数はポンプ機能の指標ととらえられ、その病型に基づいた治療法の決定が可能となります。
心係数(CI)(L/分/m2)=心拍出量(CO)(L/分)÷体表面積(BSA)(m2)
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スワンガンツカテーテル添付文書
https://www.edwards.com/jp/uploads/pdf/ifus/swanganz_thermodilution.pdf ———————–
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