冠動脈バルーン(Balloon)

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カテーテルで治療するバルーンについて

バルーン(balloon)

バルーン(balloon)の構造

・Over the wire (OTW)バルーン
・モノレールバルーン
Over the wire (OTW)バルーン
バルーンシャフト全体にワイヤー ルーメンとバルーンルーメンを有している。ワイヤー交換ができる。
カテーテル全体をワイヤーが通る
モノレール monorail type(Rapid Exchangeタイプ)
ワイヤールーメンは先端から20-30cm程度でありバルーン交換が出来る。
通過性に優れているため主流になっている。

バルーン(balloon)の種類

バルーンは固さ別に2種類に分けられる

セミコン:セミコンプライアンス
ノンコン:ノンコンプライアンス セミ(semi):一部、半分
ノン(non):無い

セミコン(セミコンプライアンスバルーン)

通過性(delivery)に優れ、 強い押し込み(pushability)、彎曲した冠動脈への追従性(trackability)も 良く、low profileな素材のバルーン。主に病変部の前拡張に用いる。

主にPre Dilatationで使用
ノンコンより通過性が良い
高圧をかけれない(破裂するため)
硬い病変に圧をかけるとバルーンが変形する(ドッグボーン現象) ノミナール 6
レーテッド

ノンコン(ノンコンプライアンスバルーン)

耐久性に優れ高圧拡張が可能。セミコンバルーンより厚手の素材。
主にステント留置後に後拡張に用いる。

高圧がかけられる
バルーンが固くなるので硬い病変でも負けにくい カッティングバルーン
バルーン周りにワイヤーがある、石灰化をカットする、ひびをいれる ノミナール 12
レーテッド 20気圧、24気圧

ステント留置の流れ

前拡張してステントを留置して、ノンコンプライアントバルーンで血 管ステントを広げるというのが一般的な過程です。
ノミナールとレイティッド
バルーンには「推奨拡張力」と「最大拡張圧」がある

NP Nominal Pressure:推奨拡張力 ノミナール
RBP Rated Burst Pressure:最大拡張圧 レイティッド

略して「ノミナール」「レイティッド」ということが多い
RBPはメーカーが定めたバルーンが破裂しない限界圧力

石灰化への拡張はRBPに達する前にバルーンが破けてしまうことがあるので注意が必要 目安
セミコンバルーンNP:10気圧未満
ノンコンバルーンNP:10気圧以上

メーカー

ASHAHI
Mamui
TERUMO
Ryurei
NIPRO(GOODMAN)
NSE
Powerd 3nd
Regnam
BIOTRONIK
Pantera LEO
OrbusNeich
SAPPHIRE
      SAPPHIRENC24




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