機械的特性の要点

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覚えるのは定義の表1枚式1本(ΔL=FL/AE)、それに「体積が変わらないならポアソン比0.5」です。 → 機械的特性の過去問と解説

① 言葉の定義(毎回ここから1問)

言葉定義単位
応力単位面積あたりに働く力Pa(圧力と同じ単位)
ひずみ変形量 ÷ 元の長さ無次元
ヤング率(縦弾性係数)応力 ÷ ひずみPa(第32回の正解)
ポアソン比横ひずみ ÷ 縦ひずみ無次元
定番の✕は「ひずみは単位面積あたりの変形量」(第32回の正解)。「面積あたり」なのは応力だけ。ひずみは「元の長さに対する割合」です。

② 計算は式1本を回すだけ

ΔL = F L /(A E) (伸び=力×長さ÷断面積÷ヤング率)

これを変形すれば全部解けます:E =(F/A)÷(ΔL/L)
過去問計算答え
銅線の伸び(100kg・2m・4mm²・100GPa)980×2 ÷(4×10⁻⁶×100×10⁹)≒5 mm
弾性係数(1kN・10m・1cm²・伸び0.5mm)(1000/10⁻⁴) ÷ (0.5×10⁻³/10)200 GPa
縦弾性係数(8N・1.2m・4mm²・伸び1.2mm)(8/4×10⁻⁶) ÷ (10⁻³)2.0 GPa
100mmHgが1cm²に加える力13300Pa × 1.0×10⁻⁴m²≒1.33 N
ワナは全部単位換算です。mm²→m²は×10⁻⁶、kg→Nは×9.8、1mmHg≒133Pa。式に入れる前にSI単位へ揃える、それだけ守れば選択肢の桁ちがいに引っかかりません。

③ ポアソン比のツボは「0.5」

出題答え
計算:(0.76/40) ÷ (30/600)0.38(第30回)
圧縮しても体積変化なしポアソン比0.5(第33回の正解)
生体軟組織のポアソン比≒0.5(「1.0」は✕)——ほぼ水で非圧縮だから
「縮んだぶんだけ横に膨らむ=体積が変わらない=0.5」。生体軟組織が0.5に近いのも水だからで、理屈はひとつです。

④ 応力-ひずみ線図と塑性変形

項目内容
線図から求められる弾性係数・引張り強さ・降伏応力(第29回の正解)
線図から求められないポアソン比(横ひずみが要る)・粘性係数(時間の情報が要る)
弾性変形外力を取り除くと完全に元に戻る。バネでモデル化
塑性変形降伏現象により生じ、永久ひずみが残る(第33回の正解)
線図の縦軸は応力・横軸は縦ひずみ。その2つから直接読めるものだけが求まる——と考えれば、ポアソン比と粘性が消去できます。

⑤ フォークトモデルと生体の値

フォークトモデル=バネとダッシュポットの並列。応力をかけるとひずみが徐々に増え、外すと徐々に戻る(遅延弾性)——「じわっと変形して、じわっと帰る」波形を選べば正解です(第31回)。

あわせて出た生体の数字:腱のヤング率>筋(硬いのは腱)、動脈の円周方向の変形は数%程度(20%は✕)、粘性流体のずり速度の単位はs⁻¹

→ 過去問で確認する

機械的特性の過去問と解説はこちら

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