過渡現象の要点

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過渡現象は「τを出す → t=τなら37%」の2手で終わります。覚える式はτ=CRとτ=L/Rの2本だけ。 → 過渡現象の過去問と解説

① 時定数は2本だけ——「Cは掛ける、Lは割る」

回路時定数過去問の例
RC回路τ=C×R10μF×100kΩ=1秒
RL回路τ=L÷R1H÷1kΩ=1ms
ワナはRLで「Rを掛けて」しまうこと「CR(シーアール)は掛け算、L/R(エルバーアール)は割り算」と口で覚えます。

② 魔法の数字「t=τで37%(1/e)」

スイッチ操作後の電流・電圧は e^(−t/τ) で減っていきます。だからちょうどt=τの時点では、初期値×(1/e)=初期値の約37%。国試は狙ったように「τとぴったり同じ時刻」を聞いてくるので、eの計算は÷2.7を1回やるだけです。
過去問初期値t=τでの答え
RC放電の電流(第30回)I₀=1000V÷100kΩ=10mA10÷2.7≒3.7mA
RLのインダクタ電圧(第31回)V_L(0)=E=1.5V1.5÷2.7≒0.6V
片対数グラフから時定数(第32回)10Vで放電開始3.7Vに下がった時刻を読む→τ=5秒

③ スイッチを閉じた「瞬間」の鉄則

素子急変できないもの閉じた瞬間どうなるか
コンデンサC電圧充電済みならその電圧のまま放電開始(初期電流=V÷R)
インダクタL電流電流が流れ出せないので電源電圧が全部Lにかかる
第31回の「閉じた瞬間V_L=1.5V」はこの鉄則そのもの。Cは電圧をキープしたがり、Lは電流をキープしたがる——初期値はこれで即決まります。

④ 片対数グラフが出たら「37%の時刻」を読む

指数減衰は片対数グラフでは直線になります(対数を取ると直線になるから)。

読み方の型:初期値の37%まで下がった時刻=時定数τ。第32回は10V→3.7Vの時刻=5秒が答え。検算するなら2τで e⁻²≒14%(10V→約1.4V)も一致するか見る。

→ 過去問で確認する

過渡現象の過去問と解説はこちら

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