電気メスの要点|波形・対極板・回路の「ひっかけ」を表で整理

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このページは過去問が解けるようになることだけを目的に、電気メスの要点を絞ってまとめたものです。過去問を解く前に読んでも、解いたあとに読んでもかまいません。読み終えたら対応する過去問が解けるようにしてあります。 電気メスで問われるのは、ほぼ「切開か凝固か(波形)」「対極板の面積と接触」「回路に入るのはコンデンサか抵抗か」の3点です。覚える数字は3つだけです。

① 波形:切開=連続、凝固=断続

モード波形考え方
切開(純切開)連続正弦波連続して熱を与え、細胞を蒸散させて切る
凝固断続波(バースト波)途切れさせて温度を下げ、焼き固める
スプレー凝固断続波(電圧が高い)空中放電するので雑音障害が発生する
ここが毎年ひっくり返して出ます。「切開=断続波」「凝固=連続波」と書いてあれば✕です。

② 覚える数字は3つだけ

項目正しい値出てくる誤り
使用周波数300〜500kHz(約500kHz)500MHz
高周波漏れ電流の許容値約150mA500mA
点検用の負荷抵抗数百Ω無誘導抵抗器を使う10Ω/巻線抵抗器
300kHz以上を使う理由は、それより低いと神経・筋が刺激されて電撃になるからです。高周波なら熱作用だけが残ります。点検の負荷に無誘導抵抗器を使うのも同じ理由で、コイル状の抵抗器だと高周波でインダクタンスが効いて正しく測れません。

③ 対極板:面積が減ると熱傷

問われ方正しい
出力電力と必要な対極板面積比例する(=安全な面積は出力に依存する)
熱傷の原因接触面積の減少(増加ではない)
体格が小さい患者対極板を切って小さくしてはいけない
対極板の装着◯✕理由
一点に荷重がかからないようにする一点に荷重がかかると接触が偏り電流密度が上がる
皮膚との間に空気が入らないようにする空気が入ると実効的な接触面積が減る
絶縁性のある消毒液を使う接触インピーダンスが上がって発熱する
コードをコイル状に巻く高周波誘導でコード自体が発熱する

④ 対極板の種類:表面が絶縁されているのはどれか

種類表面接触インピーダンス
導電接触形導電性(金属・導電ゲルで直接通電小さい
静電接触形(静電結合型)絶縁されている(コンデンサとして結合)大きい
スプリット型(2分割)2枚に分かれている2枚の間の接触インピーダンスを測定して、剥がれを検知する

⑤ 回路に入っているのはコンデンサ(抵抗ではない)

場所入っているもの
出力回路コンデンサが直列に挿入される
高周波接地対極板側回路をコンデンサで接地する
どちらもコンデンサなのは、高周波だけ通して、直流や商用交流(=低周波の漏れ電流)は通さないためです。「抵抗が挿入されている」「抵抗により接地する」は✕です。 なおバイポーラは、2本の電極で挟まれた部位を凝固します(対極板は不要)。

⑥ 治療機器とエネルギーの対応

機器使うエネルギー
電気メス高周波電流
心臓ペースメーカ電気パルス(マイクロ波ではない)
レーザメス光(電子線ではない)
ESWL(体外衝撃波結石破砕)衝撃波(赤外線ではない)
IABP機械力=ガスによる容積変化(音波ではない)
マイクロ波手術装置マイクロ波 ← これが「マイクロ波」の正しい相手

→ 過去問で確認する

電気メスの過去問と解説はこちら
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