人工肺の問題と解説

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生体機能代行装置学 体外循環装置 原理と構成 人工肺について紹介します。

人工肺

29-70 人工肺に用いられるポリプロピレン多孔質膜について正しいのはどれか。
1.親水性である。
2.膜厚は 200〜400 μm である。
3.微細孔の大きさは 10〜30 nm である。
4.物質移動係数はシリコーン均質膜よりも高い。
5.ポリプロピレンの気体透過係数はシリコーンよりも高い。




1.疎水性である。
2.膜厚は 25μm である。
3.微細孔の大きさは 0.05μm。赤血球は9μm
4.物質移動係数はシリコーン均質膜よりも高い。は正しい
5.ポリプロピレンの気体透過係数はシリコーンよりも低い
正解4



29–68 膜型人工肺について正しいのはどれか。
1.吹送ガス流量を増やすと PaO2 は上昇する。
2.吹送ガス酸素濃度を上げると PaCO2 は低下する。
3.多孔質膜では血液は酸素と直接接触しない。
4.均質膜では長時間使用すると血漿漏出が起こる。
5.外部灌流型は内部灌流型よりも血流に乱流が生じやすい。


1. PaO2 の調節は酸素濃度で行う
2.PaCO2 の調節はガス流量で行う
3.多孔質膜では血液は酸素と微細孔で直接触している
4.均質膜は血漿漏出が起こらない。起こるのは多孔質膜
5.外部灌流型は内部灌流型よりも血流に乱流が生じやすい。は正しい
正解5




30-68 膜型人工肺について正しいのはどれか。
1.均質膜では血液は酸素ガスと直接接触することはない。
2.気泡型人工肺よりもタンパク変性が生じやすい。
3.均質膜は多数の微細な孔の開いている構造からなる。
4.膜の形態はフィルム型とシート型とに大別される。
5.均質膜では長時間使用すると血漿漏出が起こる。



1.均質膜では血液は酸素ガスと直接接触することはない。
2.気泡型人工肺は血液と気体が直接接触し、血漿成分がバブリングにより常にダメージが与えられるのでタンパク変性が起こりやすい
3.微細な孔の開いている構造は多孔質膜、膜厚は25μm、微細孔の直径は0.05μm
4.膜の形態は中空糸膜。フィルム型もシート型も現在市販されていない。
5.均質膜は微細孔がないので血漿漏出しない。するのは多孔質膜
正解1



31—69 膜型人工肺について正しいのはどれか。
a.中空糸膜が主に使用される。
b.多孔質膜が均質膜より多く使用される。
c.外部灌流型が内部灌流型より多く使用される。
d.親水性の膜が主に使用される。
e.ポリエチレン製の膜が主に使用される。
1.a、b、c 2.a、b、e  3.a、d、e 4.b、c、d 5.c、d、e


a.中空糸膜が主に使用される。膜の形態はフィルム型と中空糸型がある。中空糸型が一般的
b.多孔質膜が均質膜より多く使用される。正しい
c.外部灌流型が内部灌流型より多く使用される。正しい。ほぼ外部還流型
d.多孔質膜の細孔は疎水性膜表面と血液との境界面張力によって漏出を防ぐ。長時間使用すると親水化して漏出していまう
e.ポリエチレン製の膜が主に使用される。は謝り。ポリプロピレンが使用される。もしくはシリコーン。
正解1



32–70 外部灌流型膜型肺について誤っているのはどれか。
1.中空糸の外側を血液が流れる。
2.落差脱血に用いるのに適している。
3.内部灌流型膜型肺より圧力損失が小さい。
4.内部灌流型膜型肺より多く用いられている。
5.血液の流れは層流になる。



1.中空糸の外側を血液が流れる。正しい
2.落差脱血に用いるのに適している。正しい
3.内部灌流型膜型肺より圧力損失が小さい。正しい
4.内部灌流型膜型肺より多く用いられている。正しい
5.血液の流れは乱流
正解5




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