心拍出量(CO:Cardiac Output)は、
心臓が1分間に送り出す血液の量のことで、循環(全身への血流)の“元気さ”を表す最も基本的な指標です。ショックや心不全の評価に欠かせません。
CO・CI・SVの関係
・
心拍出量 CO = 一回拍出量(SV)× 心拍数(HR)。SVの正常はおよそ60〜100mL。
・体格差をなくすため体表面積で割ったのが
心係数 CI = CO ÷ 体表面積(BSA)。
正常値の目安は2.5〜4.0 L/分/m²。
・患者ごとの比較には、COよりCIを使うのが基本です。
一回拍出量(SV)を決める4つの因子
SVは次の要素で変わります。
・
前負荷:心臓に戻ってくる血液量(多いほどSV↑、Frank-Starling)。
・
後負荷:送り出すときの抵抗(血圧・血管抵抗。高いとSV↓)。
・
心収縮力:心筋そのものの収縮する力。
・これに
心拍数(HR)を掛けてCOになります。
どうやって測る?
ベッドサイドでは
スワンガンツカテーテルを使った
熱希釈法が標準です。ほかに酸素消費量から求める
フィック法もあります。
COが低い/高いとどうなる?
COが低い=全身に血液が足りない状態で、
心不全や心原性ショックを疑います。CI(ポンプ機能)と
肺動脈楔入圧(PCWP)(うっ血)を組み合わせて治療方針を決めるのが
フォレスター分類です。
参考・出典
・血行動態指標(CO・CIなど)の測定は、日本循環器学会「
2025年改訂版 心不全診療ガイドライン|右心カテーテル検査で得られる血行動態指標(103頁)」を参照。数値は標準的な目安で、病態により判断は異なります。
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