ステントの歴史
1969 Dotterら経皮的血管形成術手段として末梢血管内ステント法を用いる
1085 Wrightら
ジグザグチューブの形状をした熱可変性ステンレススチールからなる弾性ステントを報告
1985 Palmazら
ステンレススチールを用いてバルーンにより拡張させる新しいdelively方式balloon-expanding方式を発表
1999 QP-2(Paclitaxel派生物質)ステントの臨床試験開始
1999 Patrick W. Serruys・Eduard Sousa
初めてSirolimus溶出ステントの植え込みをヒトに対して(15例)行う
2000 Cypher Stentの原型が完成
30例植え込み6ヶ月後のIVUSにて新生内膜の増殖抑制を確認
BMS (Bare Metal Stent):ベアメタルステント
現在ほとんど使用されない。DES(Drug Eluting Stent)薬物溶出性ステント
第2世代,第3世代
本邦で使用可能な第 2 世代以降のDESステントのプラットフォーム | ポリマーコーティング | 使用薬物 | リンク数 | ||
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二重ポリマー コーティング | |||||
Promus Premier | プラチナ・クロム | PBMA,PVDF-HFP | エベロリムス | 2~4 | |
メドトロ | Resolute | コバルト合金 | PBMA,PHMA,PVP,PVA | ゾタロリムス | 1.5 ~ 2.5 |
アボット | Xience | コバルト・クロム | PBMA,PVDF-HFP | エベロリムス | 3 |
生体吸収性 ポリマー コーティング | |||||
テルモ | Nobori | ステンレススチール | PDLLA | バイオリムス A9 | 2 |
バイオトロニック | Orsiro | コバルト・クロム | PLLA | シロリムス | 3~4 |
ボストン | Synergy | プラチナ・クロム | PLGA | エベロリムス | 2~4 |
テルモ | Ultimaster | コバルト・クロム | PDLLA,PCL | シロリムス | 2 |
ポリマーなし | |||||
BioFreedom | ステンレススチール | – | バイオリムス A9 | 2~3 |
パクリタキセル:細胞増殖抑制薬
薬剤
・エベロリムス
・ゾタロリムス
・バイオリムスなど
ポリマー
ポリマーの性状やコーティングの方法も異なる薬剤溶出性ステントも、薬剤を塗っていないステントも、それぞれの会社によってステントの金属の配合なども違い、例えばストラットの厚さなども違う様々な種類がある中で、DESとしては、様々な要素がある
薬剤溶出性ステント(DES)留置時の確認事項とendpoint

そこの解離から血腫が生じたりします。
動脈硬化層の真ん中が、ステント拡張が不良であったり、近位部に、近位側の血管径のほうが通常大きくなるので、ステントのバルーン径をdistal側・末梢側に合わせるとステントの拡張不良が起きたりと、いろいろなチェック項目があります。
病変⻑、病変血管径を見ながら、ステントの径や⻑さを選択していきます。
エンドポイントは
・解離、血腫を認めないこと
・動脈硬化を覆った部分の拡張不良にならないこと
・ステントの近位端が浮いていないこと
・拡張良好であること
・分枝がある場合、 その分枝をふさいでいないか、血流は止まっていないか
などを確認します。
それらがすべてそろった時点で、PCIは成功と、エンドポイントとです。

成績が良好になり、合併症や遠隔期の成績もよくなり、BMSは、現在、市場にはなくなり、すべてリムス系のDESです。
日本のRESET試験の結果で、(留置して7年の追跡結果)
1年後、再狭窄が5%
7年では、10%
という成績です。
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参考
Abbott XIENCE Skypointhttps://www.cardiovascular.abbott/jp/ja/hcp/products/coronary/xience-family/xience-skypoint.html
XIENCEステント資料
https://vascular.abbott.com/rs/111-OGY-491/images/DES_XIENCESkypointLV_catalog_MAT-2203133.pdf
TERUMO Ultimaster Tansei
https://www.terumo.co.jp/medical/equipment/me382.html
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