インスリンによる治療

インスリンによる治療

インスリンによる治療

 

インスリン製剤にはどのような種類があるか?

● インスリン製剤は作用時間特性から,超速効型インスリン製剤,速効型インスリン製剤,中 間型(neutral protamine Hagedorn:NPH など)インスリン製剤,持効型溶解インスリン 製剤,および速効型と中間型を混合した混合型インスリン製剤,超速効型と中間型インスリ ンの混合型インスリン製剤(あるいは二相性インスリン製剤),および超速効型と持効型溶解 の配合溶解インスリン製剤に分類される.
● 基礎インスリン分泌の補充には中間型インスリン製剤または持効型溶解インスリン製剤が用 いられ,追加インスリン分泌の補充には速効型インスリン製剤または超速効型インスリン製剤が用いられる.

インスリン療法の適応とはどのような場合か?

● インスリン依存状態(病型を問わず),高血糖性の昏睡(糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透 圧高血糖状態,乳酸アシドーシス),食事療法でコントロールできない妊娠中の糖代謝異常 ではインスリンの使用が絶対適応となる.重篤な感染症,全身管理が必要な外科手術時もイ ンスリンの使用が勧められる.
● 2 型糖尿病では,食事療法,運動療法,およびインスリン以外の薬物療法によっても血糖コ ントロールができない場合や,高血糖による糖毒性を解除する目的でインスリン治療が行われる.

 

 

インスリン療法の副作用にはどのようなものがあるか?

● インスリン投与によって低血糖,あるいは症例により網膜症,神経障害の増悪を認めること がある.また,長期的リスクとして体重増加などにも注意が必要である.

 

 

1 型糖尿病のインスリン療法にはどのような方法があるか?

● 1 型糖尿病では,至適血糖コントロールを目指すため,インスリン頻回注射法(3〜4 回/日), または CSI(I continuous subcutaneous insulin infusion:インスリンポンプ)療法が必 要となる 20).

 

 

1 型糖尿病に対する強化インスリン療法は細小血管症の抑止に有効か?

● インスリン頻回注射法または CSII と,血糖自己測定を併用したいわゆる強化インスリン療 法は,1 型糖尿病において,細小血管症(網膜症,腎症,神経障害)の予防,進行抑制に有効である

 

1 型糖尿病に対する強化インスリン療法は大血管症の抑止に有効か?

● インスリン頻回注射法と血糖自己測定を併用したいわゆる強化インスリン療法は,1 型糖尿 病において,大血管症(冠動脈疾患,脳血管障害,末梢動脈疾患)の進行抑制にも有効である

 

2 型糖尿病のインスリン療法にはどのような方法があるか?

● 2 型糖尿病において,食事療法,運動療法およびインスリン以外の薬物療法でも目標が達成 できない場合は,インスリン治療を行う 19, 39〜41).
● 軽症例では中間型あるいは持効型溶解インスリン 1 回注射,あるいは混合型インスリンの 朝・夕 2 回注射でも良好な血糖コントロールが得られる場合があるが,中等症以上では頻回 注射による強化インスリン療法を含めたインスリン治療を行う 39, 42, 43).
● 2 型糖尿病の治療において,インスリン製剤と経口血糖降下薬(スルホニル尿素[sulfonyl- urea:SU]薬 44, 45),速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)46〜48),ビグアナイド薬 49〜52), αグルコシダーゼ阻害薬 53, 54),インスリン抵抗性改善薬 55〜58),DPP-4[dipeptidyl-pepti- dase 4]阻害薬 59),GLP-1(glucagon-like peptide 1)受容体作動薬 60)を併用すること で血糖コントロールが改善し,インスリン使用量を減量できる.

 

2 型糖尿病に対する強化インスリン療法は細小血管症の抑止に有効か?

● 2 型糖尿病の細小血管症(網膜症,腎症,神経障害)の予防・進行抑制には強化インスリン療 法による厳格な血糖コントロールが有用である

 

 

 

 

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