呼吸器外科

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呼吸器外科ついて

呼吸器外科

病名  術式
非小細胞LK 胸腔鏡下上葉切除術

切除

肺葉切除術:標準手術。ブロックごとに切除。
縮小手術:区域切除、楔状切除

手術方法

肺癌の種類と特徴

大きく「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の2つに分けられます。
・小細胞肺がん
・非小細胞肺がん:「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」に分類

肺癌患者数

日本での罹患数は年間約12.5万人で、全がん種のうち第3位です。

肺の名称と役割

肺は胸の部分に左右1つずつあり、

右肺:上葉・中葉・下葉の3つ
左肺:上葉と下葉の2つ

また、右肺と左肺の間は「縦隔」と呼ばれ、心臓や気管などがあります。
肺内には、気管から分かれた気管支が木の枝のように広がっており、その末端には肺胞という小さな袋があります。
肺の主な役割は呼吸です。
口や鼻から吸った空気は、気管、気管支を通って肺胞に入ります。この肺胞で酸素を血液中に取り入れ、二酸化炭素を排出します。

肺がんは、肺の太い気管に発生する肺門型(中心型)と、肺の奥の方に発生する肺野型(末梢型)とに大別されます。

肺癌ステージ

TNM臨床病期分類

TNM分類

T—原発腫瘍
TX:原発腫瘍の存在が判定できない,あるいは喀痰または気管支洗浄液細胞診でのみ陽性で画像診断や気管支鏡では観察できない
T0:原発腫瘍を認めない
Tis:上皮内癌(carcinoma in situ):肺野型の場合は,充実成分径0 cmかつ病変全体径≦3 cm
T1:腫瘍の充実成分径≦3 cm,肺または臓側胸膜に覆われている,葉気管支より中枢への浸潤が気管支鏡上認められない(すなわち主気管支に及んでいない)
  T1mi:微少浸潤性腺癌:部分充実型を示し,充実成分径≦0.5 cmかつ病変全体径≦3 cm
  T1a:充実成分径≦1 cmでかつTis・T1miには相当しない
  T1b:充実成分径>1 cmでかつ≦2 cm
  T1c:充実成分径>2 cmでかつ≦3 cm
T2:充実成分径>3 cmでかつ≦5 cm,または充実成分径≦3 cmでも以下のいずれかであるもの
  ・主気管支に及ぶが気管分岐部には及ばない
  ・臓側胸膜に浸潤
  ・肺門まで連続する部分的または一側全体の無気肺か閉塞性肺炎がある
  T2a:充実成分径>3 cmでかつ≦4 cm
  T2b:充実成分径>4 cmでかつ≦5 cm
T3:充実成分径>5 cmでかつ≦7 cm,または充実成分径≦5 cmでも以下のいずれかであるもの
  ・壁側胸膜,胸壁(superior sulcus tumorを含む),横隔神経,心膜のいずれかに直接浸潤
  ・同一葉内の不連続な副腫瘍結節
T4:充実成分径>7 cm,または大きさを問わず横隔膜,縦隔,心臓,大血管,気管,反回神経,食道,椎体,気管分岐部への浸潤,あるいは同側の異なった肺葉内の副腫瘍結節
N—所属リンパ節

NX:所属リンパ節評価不能
N0:所属リンパ節転移なし
N1:同側の気管支周囲かつ/または同側肺門,肺内リンパ節への転移で原発腫瘍の直接浸潤を含める
N2:同側縦隔かつ/または気管分岐下リンパ節への転移
N3:対側縦隔,対側肺門,同側あるいは対側の前斜角筋,鎖骨上窩リンパ節への転移
M—遠隔転移

M0:遠隔転移なし
M1:遠隔転移がある
  M1a:対側肺内の副腫瘍結節,胸膜または心膜の結節,悪性胸水(同側・対側),悪性心嚢水
  M1b:肺以外の一臓器への単発遠隔転移がある
  M1c:肺以外の一臓器または多臓器への多発遠隔転移がある

肺がん検査

確定診断で行われる主な検査法
喀痰細胞診検査痰を採取して、顕微鏡でがん細胞の有無を確認する検査です。
気管支鏡検査細い内視鏡を口や鼻から挿入し、気管支の内部を観察します。がんの疑いがある病変が観察されたら、組織や細胞を採取します。
生検がんの疑いがある病変の一部を採取して、顕微鏡で調べ、がん細胞の有無やがんの種類を確認します。
がんの広がりを調べる主な検査法
胸部造影CT検査
(コンピュータ断層撮影法)
X線を利用して体の断面を映し出し、病変の分布や大きさを調べます。リンパ節や肝臓、副腎などへの転移の有無も確認します。
MRI検査
(磁気共鳴画像法)
放射線を使わずに磁気を用いて病巣を映し出します。主に脳転移の有無を調べます。
PET検査
(陽電子放射断層撮影法)
ブドウ糖に似た性質の薬剤を注射し、その取り込みの分布を撮影することで、全身の転移の有無を調べます。
骨シンチグラフィー 放射性物質(アイソトープ)を注射し、その骨への取り込みの分布を見て骨転移の有無を調べます。

治療方針





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参考
肺がんの手術方法と切除範囲について
肺がんの手術について解説します。がんがある肺葉をブロックごとに切除する肺葉切除術が標準で、近くのリンパ節も切除する所属リンパ節郭清も行います。手術の方法には、開腹手術と腹腔鏡下手術(VATS)があります。肺炎など術後合併症の予防が必要です。
肺癌診療ガイドライン2021年版

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