人体の電撃反応
29—38 1 秒間の通電によって成人に影響を及ぼす商用交流電流の値で考えられないのはどれか。1.電流による熱傷が起きる 10 A
2.マクロショックで心室細動が生じる 200 mA
3.筋肉の不随意運動が生じる 30 mA
4.手で触れてビリビリと感じる 2 mA
5.ミクロショックで心室細動が生じる 10 nA
マクロショック
感知:1〜2 mA
不随意運動/離脱困難:数十mA
心室細動:100〜200 mA
熱傷:1A
ミクロショック
心室細動発生:体内0.1mA(100μm)
VFが10 nA は桁が小さすぎて起こりにくく、「考えられない」に該当する。
正解5
30-38 300kHz の交流電流を 1 秒間通電したときの感知電流の閾値[mA]に近いのはどれか。
1.30
2.100
3.150
4.300
5.500
1kHzを基準として、その正数倍の分だけ許容値が上昇する。
最小感知電流1mAを問われているので、300倍の300mAとなる。
正解4
31—37 電流に対する人体の反応について正しいのはどれか。
a.直接心臓に電流が流れ込んで起こる電撃をマクロショックという。
b.直流電流は交流電流に比べて生体組織に化学的変化を起こしにくい。
c.直接心臓に 10 nA の商用交流電流が流れると心室細動が誘発される。
d.体表面に 0.1 A の商用交流電流が流れると心室細動が誘発される。
e.最小感知電流閾値は 1 kHz を境に周波数に比例して上昇する。
1.a、b 2.a、e 3.b、c 4.c、d 5.d、e
a:心臓に直接はミクロショック。マクロショックではない → ×
b:直流は電解などで化学的変化を起こしやすい → 「起こしにくい」は ×
c:心臓に直接10 nAは小さすぎる → ×
d:体表 0.1 A(100 mA)は心室細動リスク帯 → 〇
e:最小感知電流は 1 kHz超で周波数に比例して上昇(感じにくくなる)→ 〇
正解5
32-40 電撃に対する人体の反応について正しいのはどれか。
1.体表から受ける電撃をミクロショックという。
2.直接心臓に 0.01 mA の商用交流が流れると心室細動を誘発する。
3.直流電流は交流電流に比べて生体組織に化学的変化を起こしやすい。
4.商用交流の離脱限界電流値は最小感知電流値の 5 倍程度である。
5.最小感知電流閾値は 50〜60 Hz を超えると周波数に比例して上昇する。
1.体表から受ける電撃をマクロショックという。
2.ミクロショックによる心室細動の危険のある電流値は0.1 mA である。
3.直流電流は長時間暴露によりイオンの偏りなどの影響によって細胞壊死が発生する。
4.離脱限界電流は最小感知電流値の 10 倍程度である。
5.感電閾値は 1 kHz を超えると比例して上昇する。
正解3
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