適正灌流

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適正灌流について

適正灌流

29-73 人工心肺による体外循環において送血流量を上げるべきなのはどれか。
1.脱血不良時
2.大動脈遮断時
3.大動脈遮断解除時
4.復温時
5.大動脈解離発生時



1.脱血不良時はリザーバの貯血が下がるので、それに合わせて送血量を下げる。
2.大動脈遮断時は大動脈への負担を減らすため、一時的に送血量を下げる。
3.大動脈遮断解除時は大動脈への負担を減らすため、一時的に送血量を下げる。
4.復温時は酸素需要が増大するため、送血流量を上げる。
5.大動脈解離発生時が発生したら直ちに送血量を下げるか、ポンプを停止させる。
正解4

29–73 貯血槽の血液レベルが急激に低下した。対応として正しいのはどれか。
a.脱血回路の確認
b.貯血槽に乳酸加リンゲル液を急速補液
c.一時的な送血流量低減
d.左房ベント挿入
e.血管収縮剤投与
1.a、b、c 2.a、b、e  3.a、d、e 4.b、c、d 5.c、d、e


a.脱血回路の確認は正しい。
b.貯血槽に乳酸加リンゲル液を急速補液は正しい。
c.一時的な送血流量低減は正しい。
d.左房ベントは心筋の過伸展の防止と左室の全負荷の軽減に用いる。
e.血管収縮剤投与は灌流圧(血圧)の調節に用いる。
正解1


30—72 乳幼児の人工心肺を用いた体外循環で成人と比較して正しいのはどれか。
a.無輸血体外循環が容易である。
b.体重 1 kg 当たりの適正灌流量が少ない。
c.目標灌流圧が低い。
d.体液バランスの不均衡が生じやすい。
e.急速な冷却が望ましい。
1.a、b 2.a、e 3.b、c 4.c、d 5.d、e


a.乳幼児はヘマトクリット値が低下しすぎるため無輸血体外循環は難しい。
b.体重 1 kg 当たりの適正灌流量は多い。
c.目標灌流圧が低い。正しい。
d.体液バランスの不均衡が生じやすい。正しい。
e.急速な冷却は血液温が急激に低下するため、徐脈か心停止を起こす可能性が高い。
正解4

31-71 乳児の人工心肺を用いた体外循環で成人と比較して正しいのはどれか。
a.無血充填時の希釈率が高くなる。
b.体表面積当たりの至適灌流量が多い。
c.至適灌流圧が高い。
d.無輸血体外循環が容易である。
e.水分バランスの管理が容易である。
1.a、b 2.a、e 3.b、c 4.c、d 5.d、e


a.無血充填時の希釈率が高くなる。正しい。
b.体表面積当たりの至適灌流量が多い。正しい。
c.至適灌流圧は低い。
d.無輸血体外循環は困難。
e.水分バランスの管理は困難。不均衡生じやすい。
正解1

32-72 乳児の人工心肺について正しいのはどれか。
1.チアノーゼ性心疾患では非チアノーゼ性より灌流量を多く設定する。
2.体表面積当たりの灌流量は成人例より少なく設定する。
3.遠心ポンプの使用率は成人例より高い。
4.無輸血手術は成人例より容易である。
5.目標灌流圧は成人例より高く設定する。


1.チアノーゼ性心疾患は体外循環への側副血行路が多く、体外循環中の灌流圧が低くなることがあるので、側副血行路を流れる分の血流量を加えた灌流量を設定するとが必要である。
2.体表面積当たりの灌流量は成人よりも多くなければならない。
3.遠心ポンプは成人では開心術にも広く用いられるが、小児では低流量の安定に欠けることもあり、開心術ではあまり用いられない。補助循環では用いることが多い。
4.新生児や小児では希釈率が大きくなりすぎることが問題である。無輸血充填(希釈限界)においてもHbが維持できるか、体外循環中では限外濾過現によるHbの維持、手術操作上の問題から低流量にするために低体温にすることも考慮する必要がある。
5.新生児・乳児期は成人に比べて動脈圧は低めであり、動脈は柔軟性に富んでいるので、灌流量を増やしても動脈圧は高くならない。ただし動脈圧を上げる場合は血管収縮剤の投与などを考慮する。
正解1

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