分岐病変のステント留置とは|プロビジョナル・2ステント法・KBIを図解

分岐病変 ステント PCI
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分岐病変とは、冠動脈が枝分かれする部分(本幹と側枝の分かれ目)にある狭窄のことです。ステントを置くとプラークやカリーナ(分岐の稜線)がずれて側枝が詰まることがあり、PCIの中でも難しい病変とされます。
分岐部ステントの基本(本幹に1本+必要なら側枝へバルーン)

基本はプロビジョナル(1ステント法)

現在の第一選択はプロビジョナル・ステンティングです。まず本幹(主血管)に1本だけステントを置き、側枝が狭くなったり血流が悪くなったときだけ、ステントの網目越しに側枝へワイヤーとバルーンを通して広げます(必要時のみ2本目)。シンプルで成績も良いため、多くの分岐病変で基本戦略になります。

2ステント法(側枝も守りたいとき)

側枝が大きい・側枝の病変が長いなど、はじめから2本必要な場合に使います。代表的な手技は次のとおりです。
Crush/DK-crush:側枝ステントを本幹ステントで押しつぶす。
Culotte:両枝をステントで覆う。
T/TAP:側枝の入口にT字型にステントを追加する。

仕上げのKBIとPOT

2本使ったときや側枝を広げたときは、キッシングバルーン(KBI:本幹と側枝を同時に膨らませる)で分岐の形を整えます。さらに分岐手前を最適化するPOT(proximal optimization technique)を組み合わせ、ステントを血管壁にしっかり圧着させます。仕上がりの評価にはIVUSOCTが役立ちます。

参考・出典

・日本循環器学会ほか「安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン(2018年改訂版)|分岐部病変(78頁)」(分岐部病変の治療戦略)
手技の選択は病変により異なり、標準的な考え方の紹介です。

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