ガイドワイヤー
バルーン拡張、ステント留置、IVUS観察など、すべてはガイドワイヤーに沿って行います。ガイドワイヤーを病変通過させるということが、まずインターベンションの第一のステップになります。
ガイドワイヤーは、先端の硬度・荷重、ガイドワイヤーの操作性、バルーンやステントを進めるためのサポート性、あるいは先端のトルクの伝達性、それから末梢の血管に追従しての通過性など、それぞれ特徴があります。
それぞれそれらの特徴を把握して、自分のやりやすいガイドワイヤーを選んでいくことが大切です。
ガイドワイヤーの先端を曲げ、シェイピングをつけてガイドワイヤーをクロスするということが、まずPCIの第一のステップということになります。
ファーストチョイスワイヤー First choice
一番最初に選ばれるオーソドックスなワイヤー病変の80%はこのワイヤーで通過可能
sion
sionblue
Polymer ポリマーワイヤー
ポリマーでコーティングされており、ファーストチョイスワイヤーよりツルツル滑るそのため末梢でパーファレーション(穿孔)に注意が必要
sionblack
Support サポートワイヤー
血管を伸ばしたり、ワイヤー自体が蛇行していたりしており、デバイスを病変部まで運ぶ特殊なワイヤーwiggle
テーパーワイヤー
テーパーワイヤーは先端が尖っており、病変を突き刺して通過していく貫通性能(押し性能)が高い
XT-R、XT-A
CTO用ガイドワイヤー
GaiaシリーズConquest Proシリーズ
Chronic Occlusion
先端荷重
計りに先端を付けて曲がるまでの重さ ・0.3~0.9 ソフトワイヤー(フロッピーワイヤー)・3g フロッピーワイヤーと貫通ワイヤーの中間
・20g 貫通ワイヤー 硬い病変を通過させるために固いものを使い、通過したらソフトワイヤーに変える SION 0.7
SION Blue 0.5
SION Black 0.8
Neo3 3
Gaia Next1 2
Gaia Next2 4
Gaia Next3 6
XT-A 1
XT-R 0.6
ULTIMATEbro3 3
Miracle3 3
Conquest Pro 9
Conquest Pro 12 12
Conquest Pro8-20 20
ワイヤーの種類
一般病変用ガイドワイヤー
ファーストチョイスワイヤー:手技で一番最初に選ばれる特徴の無いオーソドックスなワイヤー。パーフォレーションのリスクが最も少ない安全な設計ポリマーコートワイヤー:ポリマーでコーティングされており、ファーストチョイスワイヤーと比べるとツルツル滑る構造
サポートワイヤー:ワイヤー全体が固めに設計されており、蛇行血管をまっすぐ伸ばす目的で使用
CTO用ガイドワイヤー
テーパーワイヤー:先端が針のように鋭く尖っているガイドワイヤー
先端加重の重いワイヤー:ワイヤー先端を固くする事でファーストチョイスワイヤーの何倍もの貫通力を誇るワイヤー
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参考
PTCA Guide Wire | Bio-Excel
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