術前管理の要点

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問われるのは周術期の感染管理です。正しいのは1つで、MRSAは抗菌薬に耐性でも消毒薬には感受性が高い——ここが答えです。 → 術前管理の過去問と解説

① 正しいのはMRSAの1つだけ(第30回午前10)

MRSAの消毒薬感受性は高い——これが正解です。

MRSAは「メチシリン耐性」の名のとおり抗菌薬には効きにくい菌ですが、消毒薬に対しては普通の黄色ブドウ球菌と変わらず効く——この違いが問われています。耐性という言葉に引っ張られて「消毒薬も効かない」と読まないのが最大の注意点です。だからこそ手指衛生と環境消毒がMRSA対策の要になる、という実務にもつながります。

② 誤りの4つ

誤りの選択肢正しくは
手術部位は周辺部から中心部に向かって消毒する切開部(中心)から周辺へ
手術部位の皮膚消毒には0.1%ポビドンヨードを用いる10%ポビドンヨード(0.1%は薄すぎ)
手術部位はカミソリで剃毛するクリッパーを用いる(カミソリは感染リスクを上げる)
大腸の手術後には経口抗生物質を併用する術前に経口抗菌薬で腸管前処置を行う
4つの誤りはそれぞれ一語だけ入れ替えてあります「周辺から中心」を「中心から周辺」に「10%」を「0.1%」に「クリッパー」を「カミソリ」に「術前」を「術後」に——どこがひっくり返っているかを探す読み方をします。

理屈で確認できるものもあります。消毒は最もきれいにしたい切開部から外へ広げる——外から内に向かうと、汚い側の菌を切開部へ運んでしまいます。剃毛でカミソリを避けるのは、皮膚に細かい傷がついて感染の入口になるからです。腸管前処置は手術前に済ませておくもので、術後ではありません。

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