除細動器の基礎まとめ|適応・同期/非同期・出力をわかりやすく整理

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この分野で押さえる基礎:除細動器は、致死性不整脈(心室細動VF・無脈性心室頻拍)に電気ショックを与えて正常なリズムに戻す装置です。国試では「適応(同期/非同期)」「出力」「ICD」が繰り返し問われます。まず基礎を整理し、問題で確認しましょう。

除細動器とは

心臓に短時間の電流を流して心筋全体を一度に脱分極させ、異常な旋回興奮(リエントリー)を止めることで、洞結節主導の正常なリズムの再開を促す装置です。

適応と適応外

非同期通電の適応:心室細動(VF)、無脈性心室頻拍(無脈性VT)
同期通電の適応:血行動態が不安定な心房細動・心房粗動、発作性上室頻拍、脈のある心室頻拍
適応外:洞不全症候群(→ペースメーカの適応)。心静止(asystole)には無効

同期通電と非同期通電のちがい

同期通電(カルディオバージョン):心電図のR波に同期して通電します。心房性不整脈や脈のあるVTに使用。受攻期(T波)への通電を避け、通電自体がVFを誘発するのを防ぐためです。
非同期通電(除細動):VF・無脈性VTに使用。R波が同定できないため同期させず、ただちに通電します。

出力と電極

体外通電の最大出力:360J(単相性/二相性などの波形や適応で設定は異なります)
電極(パドル)の面積:成人は50cm²以上
・体内通電(開胸下で心臓に直接あてる)は、体外通電より低い出力に設定します

ICD(植込み型除細動器)

・致死性不整脈を自動で検知し、体内から通電する植込み型の装置です
・右室に留置したコイル電極と、本体(前胸部)または上大静脈内のコイル電極との間で通電します
・出力は数十Jと、体外通電(最大360J)より小さくて済みます(心臓のすぐ近くで通電するため)
・主な適応:心室細動・心室頻拍の既往(二次予防)、Brugada症候群・QT延長症候群など(一次予防)

覚えるポイント

①VF・無脈性VT=非同期/心房性・脈ありVT=同期。②洞不全症候群は除細動ではなくペースメーカ。③体外の最大出力は360J、ICDは数十J。

過去問で確認する

基礎を押さえたら、実際の国家試験問題で解けるか確認しましょう。
→ 除細動器の過去問と解説はこちら

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