開始基準の要点

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問われるのは人工呼吸の開始基準です。体重あたりに直してから基準と比べる——この一手間が勝負どころです。 → 開始基準の過去問と解説

① 体重50kgで換算する(第30回午前67)

項目体重あたり開始基準
VT(一回換気量)100mL2mL/kg<5mL/kg → 該当する
VC(肺活量)850mL17mL/kg<15mL/kg → 該当しない(誤り)
FEV1.0(1秒量)400mL低値で該当する
PaCO₂60mmHg高値で該当する
呼吸数42回/分頻呼吸で該当する

② 覚えるのは2つの基準値

体重あたりに直す項目は2つで、基準値もセットで覚えます。

VT(一回換気量)は5mL/kg未満で開始基準
VC(肺活量)は15mL/kg未満で開始基準

この問題では体重50kgなので、VTは250mL未満、VCは750mL未満が基準ラインになります。VC 850mLはこのラインを超えているので、開始基準としては誤り——これが答えです。

最大の注意点はmLの数字だけを見て「少ないから基準に該当する」と判断してしまうことです。850mLは絶対値としては小さく見えますが、体重50kgで割ると17mL/kg——基準の15を上回ります。体重が問題文に書かれていたら、必ず割り算をする合図だと受け取ります。

残りの3つ(FEV1.0・PaCO₂・呼吸数)は換算せずそのまま判断できる項目です。PaCO₂が高い・呼吸数が多い・1秒量が低いはすべて「呼吸がもたない」方向なので、開始基準に該当します。

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