高気圧治療装置の要点

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この分野は①適応か禁忌か ②第1種と第2種の違い ③分圧の計算 ④加圧時か減圧時か ⑤どの作用が「増える」かの5つで全問カバーできます。物理法則はボイルとヘンリーの2つだけです。 → 高気圧治療装置の過去問と解説

① 適応と禁忌(ここが最頻出)

適応禁忌/適応でない
減圧症自然気胸(最重要の禁忌)
ガス塞栓(空気塞栓)中耳炎(気圧外傷を起こす)
一酸化炭素中毒コントロール不良の気管支喘息
ガス壊疽重篤な不整脈
突発性難聴酸素中毒(これは治療の副作用そのもの)
腸閉塞(イレウス)—
コンパートメント症候群—
引っかかりやすい2つ:「開腹手術の術後」は禁忌ではありません。「中耳炎の既往」も、コントロールできていれば禁忌ではありません(今ある中耳炎が禁忌)。

② 第1種と第2種

第1種第2種
人数1人用多人数用
加圧する気体酸素加圧空気加圧
患者が吸うもの装置内が純酸素マスク等で酸素を吸入
「空気加圧の第1種」「酸素加圧の第2種」と書いてあれば、その時点で✕です。

③ 分圧の計算(2気圧なら 2×760=1,520mmHg)

条件酸素分圧窒素分圧
酸素加圧の第1種(純酸素)1,520 × 1.0 = 1,520 mmHg0 mmHg
空気加圧の第2種(O₂ 21%・N₂ 79%)1,520 × 0.21 ≒ 319 mmHg1,520 × 0.79 ≒ 1,201 mmHg
手順は3つだけ:①気圧×760で全圧を出す ②純酸素なら全部が酸素 ③空気なら0.21と0.79を掛ける。

④ 合併症は「加圧時」か「減圧時」か

タイミング起こること
加圧時(=気圧外傷)滲出性中耳炎・鼓膜損傷・副鼻腔障害
減圧時急性動脈ガス塞栓・減圧症(膨張・気泡化)
そもそも別物皮下気腫=陽圧人工呼吸の合併症。高気圧酸素治療の合併症ではない
押しつぶされる(加圧)=耳と副鼻腔、膨らむ(減圧)=気泡・塞栓、と方向で覚えます。

⑤ 作用:増えるもの・増えないもの

増える(◯)増えない・逆(✕)
溶解型酸素(ヘンリーの法則)結合型酸素(Hbはすでにほぼ飽和している)
活性酸素/酸素毒性含気組織の膨張(高圧下では圧縮される=ボイルの法則)
一酸化炭素の排出心拍出量(末梢血管が収縮するので増えない)
不活性ガス(窒素)の排出活性窒素の排出/二酸化炭素の排出
創傷治癒の促進・末梢組織の酸素化・好中球活性の上昇—

→ 過去問で確認する

高気圧治療装置の過去問と解説はこちら

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