① 初回通過効果と投与経路(最頻出)
初回通過効果=飲んだ薬が全身に回る前に、肝臓で先に代謝されてしまうこと。消化管から吸収された血液は、門脈を通って必ず肝臓を経由するからです。| 投与経路 | 初回通過効果 | ポイント |
|---|---|---|
| 経口 | 受ける | 肝臓を通ってから全身へ(第31回の正解) |
| 直腸内 | 一部回避 | だから経口より効果発現が早い(第28回) |
| 舌下 | 受けない | 口の粘膜から直接血中へ |
| 吸入 | 受けない | 肺から直接血中へ |
| 静脈注射 | 受けない | そもそも血中に直接入れる |
② 半減期の計算は (1/2)ⁿ
生物学的半減期=血中濃度が半分になるのに要する時間です(「消失するまでの時間の1/2」ではない——第28回のひっかけ)。半減期が1回過ぎるごとに×1/2。それだけです。
| 経過時間 | 血中濃度 |
|---|---|
| 半減期×1 | 1/2 |
| 半減期×2 | 1/4 |
| 半減期×3 | 1/8(第30回の正解) |
| 半減期×4 | 1/16 |
③ 薬物のふるまい・基本の4つ
| 項目 | 正しい内容 | ◯✕ |
|---|---|---|
| 脳への移行 | 血液脳関門(BBB)があるので移行しにくい | 「移行しやすい」は✕ |
| 血漿蛋白と結合した薬物 | 薬理作用をもたない(作用するのは遊離型) | ◯ |
| 生体内利用率 | 経口投与した薬物のうち全身循環に入る割合 | ◯ |
| 生物学的半減期 | 血中濃度が半分に減るまでの時間 | 「消失までの時間の1/2」は✕ |
④ 高齢者は「向き」で覚える
| 変化 | 理由 | ◯✕ |
|---|---|---|
| 肝での薬物代謝が低下 | 肝機能の低下 | ◯ |
| 水溶性薬物の血中濃度が上昇 | 体の水分が減るから濃くなる | ◯ |
| 脂溶性薬物の半減期が延長 | 体脂肪が増えるから溜め込む | 「短縮」は✕(第30回の正解) |
| 薬物誘発性低血圧が生じやすい | 調節力の低下 | ◯ |
| ベンゾジアゼピン系への感受性が高い | 中枢の感受性亢進 | ◯ |
⑤ 血中濃度モニタリング(TDM)が要るのはどんな薬か
| 状況 | モニタリングの必要性 |
|---|---|
| 有効血中濃度の範囲が狭い | 高い |
| 体内動態の個人差が大きい | 高い |
| 薬効・副作用が血中濃度と強く相関 | 高い |
| 腎障害のある患者への投与 | 高い |
| 治療域と中毒域が大きく離れている | 低い(第33回の正解) |
⑥ 耐性のしくみ
繰り返し投与 → 薬物代謝酵素の誘導合成が増加 → 代謝・排泄が増加 → 同じ量では効かなくなる(耐性)。第33回では「(1)増加して (2)増加する」が正解。両方とも増える、とセットで覚えます。
→ 過去問で確認する
薬物の投与・吸収・排泄の過去問と解説はこちらI.医学概論
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