貧血症
28—19胃切除の既往のある患者で数年後に大球性貧血を認めた場合、考えられる疾患はどれか。1.鉄欠乏性貧血
2.巨赤芽球性貧血
3.再生不良性貧血
4.自己免疫性溶血性貧血
5.骨髄異形成症候群
1.鉄欠乏性貧血は鉄欠乏による。
2.巨赤芽球性貧血は正しい。ビタミンB12欠乏。
3.再生不良性貧血は骨髄の血球産性能低下による。
4.自己免疫性溶血性貧血は赤血球に対する自己抗体ができ、破壊されるのが原因。
5.骨髄異形成症候群は骨髄の血球分化の過程に異常を生じた病態。
正解2
29-20 溶血性貧血でないのはどれか。
1.G-6-PD 欠損症
2.サラセミア
3.再生不良性貧血
4.遺伝性球状赤血球症
5.発作性夜間血色素尿症
1.G-6-PD(グルコース6リン酸脱水素酵素)欠損症は、伴性劣性遺伝で、赤血球内の酵素異常症のうちでは最多であり、一部の鎮痛薬などの薬剤や感染症などにより溶血の発作を起こす。
2.サラセミアは常染色体優性遺伝であり、地中海沿岸や東南アジアに多い。ヘモグロビンに異常をきたして溶血する。小球性低色素性貧血をきたす。
3.再生不良性貧血は骨髄の造血肝細胞の異常であり汎血球減少をきたす。溶血性貧血ではない。
4.遺伝性球状赤血球症は本邦で最多の溶血性貧血で常染色体優性遺伝であり、赤血球の膜の異常により大小不同の小型の球状赤血球がみられ脾臓で溶血する。脾腫、黄疸、ビリルビン胆石が特徴である。治療には脾臓摘出がある。
5.発作性夜間血色素尿症は後天的な造血幹細胞の遺伝子異常による溶血であり、夜間の呼吸性アシドーシスで溶血しやすくなるため、夜間の溶血により、夜間から早朝にかけて褐色のヘモグロビン尿がみられる。
正解3
30-20 鉄欠乏性貧血に特徴的な症状はどれか。
a.亜急性連合性脊髄変性症
b.異食症
c.スプーン爪
d.チアノーゼ
e.Hunter 舌炎
1.a、b 2.a、e 3.b、c 4c、d 5.d、e
正解3
30-13 チアノーゼを来す疾患はどれか。
a.僧帽弁狭窄症
b.拡張型心筋症
c.Fallot 四徴症
d.Eisenmenger 症候群
e.三尖弁閉鎖不全症
1.a、b 2.a、e 3.b、c 4c、d 5.d、e<
正解4
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