下部消化管内視鏡検査

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下部消化管内視鏡検査について紹介します。

下部消化管内視鏡検査

下部消化管

大腸疾患
大腸ガン、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性腸炎
大腸の位置
大腸の区分
結腸:盲腸,上行結腸,横行結腸,下行結腸,S状結腸
 直腸:直腸S状部,上部直腸,下部直腸 大腸
虫垂、盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)直腸
長さ 約1.5m C:盲腸
A:上行結腸
T:横行結腸
D:下行結腸
S:S状結腸
大腸壁の構造
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粘膜,粘膜下層,固有筋層,漿膜下層,漿膜の5つの層

大腸ポリープの肉眼形態分類

0型~5型に分類 表在型(0型):粘膜または粘膜下層までにとどまる癌で,隆起型と表面型に分けられます。
 腫瘤型(1型):腫瘍全体が塊状となり,腸の内側に出っ張っているもの
 潰瘍限局型(2型):腫瘍の中央が陥凹し,周りの盛り上がり(周堤)の境界がはっきりしているもの
 潰瘍浸潤型(3型):2型よりも周堤がくずれて,正常な粘膜との境界がはっきりしない部分があるもの
 びまん浸潤型(4型):癌が周囲に不規則に広がっているもの。スキルス型
 分類不能(5 型)

0型の細分類
隆起型(I)
有茎型(Ip)
亜有茎型(Isp)
無茎型(Is)
表面型(II)
表面隆起型(IIa)
表面平坦型(IIb)
表面陥凹型(IIc)
大腸がんの壁深達度(T)

Tis がんが粘膜内にとどまり、粘膜下層に及んでいない
T1a がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm未満である
T1b がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm以上である
T2 がんが固有筋層まで浸潤し、これを越えていない
T3 がんが固有筋層を越えて浸潤している
T4a がんが漿膜表面に露出している
T4a がんが直接他臓器に浸潤している
大腸がんのリンパ節転移(N)

N0 リンパ節転移を認めない
N1 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が3個以下
N2 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が4個以上
N3 主リンパ節に転移を認める
下部直腸がんでは側方リンパ節に転移を認める
大腸がんの遠隔転移(M)

M0 遠隔転移を認めない
M1 遠隔転移を認める
ステージ分類(病気分類)
ステージ0  がんが大腸粘膜内に留まるもの
ステージ1  がんが固有筋層までに留まるもの
ステージ2  がんが漿膜下層を超えて浸潤する
ステージ3  がんの深さに関わらず、リンパ節への転移を認めるもの
ステージ4  がんの深さやリンパ節転移に関わらず、他臓器への転移(肝転移、肺転移、腹膜播種)を認めるもの
大腸癌取り扱い規定とTNM分類
http://www.jsccr.jp/whatsnew/data/taishohyo.pdf

cT3N1M0 c stage3
T3 がんが固有筋層を越えて浸潤している
N1 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が3個以下
M0 遠隔転移を認めない
ステージ3  がんの深さに関わらず、リンパ節への転移を認めるもの
治療の選択

検査

入室
体位をとる(左側臥位)
モニタリングセッティング
ルート確認
鎮痙薬投与
鎮静薬投与
肛門、直腸を視診
肛門からスコープ挿入

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)

IBDの病態
遺伝子学的背景、環境因子、免疫反応などの要因

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜の炎症のこと
びらんや潰瘍がある
びらん:ただれている状態
潰瘍:粘膜が深くまで気付いている状態

遺伝的素因

現在知られるIBD遺伝子201遺伝子座のうち137遺伝子座(68%)がUCとCDの両方に関連している。つまり、両疾患に共通する炎症性シグナルが存在する。最も注目すべき遺伝子座はIL-23Rである。この受容体に変異が生じるとSTAT経路が活性化せず、Th1,Th17の免疫反応が抑制される。
経口腸管洗浄液
ニフレックマグコロールビジクリア
ポリエチレングリコール(PEG)電解質液クエン酸マグネシウムリン酸ナトリウム塩

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