下部消化管内視鏡検査
下部消化管
大腸疾患大腸ガン、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性腸炎
大腸の位置
![](https://ceme.me/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-06-8.58.08.png)
大腸の区分
![](https://ceme.me/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-06-8.59.38.png)
直腸:直腸S状部,上部直腸,下部直腸 大腸
虫垂、盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)直腸
長さ 約1.5m
A:上行結腸
T:横行結腸
D:下行結腸
S:S状結腸
大腸壁の構造
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: スクリーンショット-2022-03-06-9.07.37.png](https://ceme.me/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-06-9.07.37.png)
大腸ポリープの肉眼形態分類
![](https://ceme.me/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-06-9.11.46.png)
腫瘤型(1型):腫瘍全体が塊状となり,腸の内側に出っ張っているもの
潰瘍限局型(2型):腫瘍の中央が陥凹し,周りの盛り上がり(周堤)の境界がはっきりしているもの
潰瘍浸潤型(3型):2型よりも周堤がくずれて,正常な粘膜との境界がはっきりしない部分があるもの
びまん浸潤型(4型):癌が周囲に不規則に広がっているもの。スキルス型
分類不能(5 型)
0型の細分類
隆起型(I)
有茎型(Ip)
亜有茎型(Isp)
無茎型(Is)
表面型(II)
表面隆起型(IIa)
表面平坦型(IIb)
表面陥凹型(IIc)
大腸がんの壁深達度(T)
![](https://ceme.me/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-17-23.08.36-1024x770.png)
Tis がんが粘膜内にとどまり、粘膜下層に及んでいない
T1a がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm未満である
T1b がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm以上である
T2 がんが固有筋層まで浸潤し、これを越えていない
T3 がんが固有筋層を越えて浸潤している
T4a がんが漿膜表面に露出している
T4a がんが直接他臓器に浸潤している
大腸がんのリンパ節転移(N)
N0 リンパ節転移を認めない
N1 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が3個以下
N2 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が4個以上
N3 主リンパ節に転移を認める
下部直腸がんでは側方リンパ節に転移を認める
大腸がんの遠隔転移(M)
M0 遠隔転移を認めない
M1 遠隔転移を認める
ステージ分類(病気分類)
![](https://ceme.me/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-17-23.11.23-1024x356.png)
![](https://ceme.me/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-25-7.50.45.png)
ステージ1 がんが固有筋層までに留まるもの
ステージ2 がんが漿膜下層を超えて浸潤する
ステージ3 がんの深さに関わらず、リンパ節への転移を認めるもの
ステージ4 がんの深さやリンパ節転移に関わらず、他臓器への転移(肝転移、肺転移、腹膜播種)を認めるもの
大腸癌取り扱い規定とTNM分類
http://www.jsccr.jp/whatsnew/data/taishohyo.pdf
例
cT3N1M0 c stage3
T3 がんが固有筋層を越えて浸潤している
N1 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が3個以下
M0 遠隔転移を認めない
ステージ3 がんの深さに関わらず、リンパ節への転移を認めるもの
治療の選択
![](https://ceme.me/wp-content/uploads/2022/02/スクリーンショット-2022-02-17-23.12.18-1024x1013.png)
検査
入室体位をとる(左側臥位)
モニタリングセッティング
ルート確認
鎮痙薬投与
鎮静薬投与
肛門、直腸を視診
肛門からスコープ挿入
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)
IBDの病態遺伝子学的背景、環境因子、免疫反応などの要因
潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜の炎症のことびらんや潰瘍がある
びらん:ただれている状態
潰瘍:粘膜が深くまで気付いている状態
遺伝的素因
現在知られるIBD遺伝子201遺伝子座のうち137遺伝子座(68%)がUCとCDの両方に関連している。つまり、両疾患に共通する炎症性シグナルが存在する。最も注目すべき遺伝子座はIL-23Rである。この受容体に変異が生じるとSTAT経路が活性化せず、Th1,Th17の免疫反応が抑制される。経口腸管洗浄液
ニフレック | マグコロール | ビジクリア | |
ポリエチレングリコール(PEG)電解質液 | クエン酸マグネシウム | リン酸ナトリウム塩 | |
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