透析患者の患者管理の要点

スポンサーリンク
ここは①食事の基準値 ②CKD-MBDの治療の向き ③腎不全の検査値の向き ④死因の順位の4つだけです。②と③は「上げるのか下げるのか」さえ合っていれば選べます。 → 患者管理の過去問と解説

① 血液透析患者の1日あたり摂取基準

項目基準低すぎ/多すぎの例
エネルギー30〜35 kcal/kg15kcal/kg は低すぎ
蛋白質0.9〜1.2 g/kg0.6g/kg は低すぎ
食塩6g 未満12g は多すぎ
カリウム2,000mg(2g)以下3,000mg は多すぎ
リン蛋白質(g)×15 mg 以下(おおむね1,000mg弱)
水分できるだけ少なく(おおむね1L以下)2L は多すぎ
体重60kgの人で当てはめると:エネルギー1,800〜2,100kcal(2,000kcalは◯)/蛋白質54〜72g/リンは蛋白質60g×15=900mg前後まで(800mgは◯)/カリウム2,000mg以下(3,000mgは✕)/食塩6g未満(12gは✕)/水1L前後(2Lは✕)。体重を掛けて桁を見るだけで正誤が出ます。 注意:蛋白質とエネルギーは「制限」ではなく「確保」です。低い値が書いてあれば✕。制限するのは塩・水・カリウム・リンの4つです。

② CKD-MBD(骨・ミネラル代謝異常)の治療=向きで解ける

正しい(やる)誤り(やらない)
透析時間を延長する透析時間を短縮する
リン摂取を制限するリン摂取を増加させる/リン含有食品を積極的に摂る
リン吸着薬(炭酸カルシウムなど)を内服
活性型ビタミンD製剤を投与副甲状腺ホルモン(PTH)を投与する
カルシウム受容体作動薬を内服(PTHを抑える)
副甲状腺摘除術
カルシウム・リン積を低下させるカルシウム・リン積を上昇させる
十分な血流量で透析する低血流量透析
原則はひとつ:リンを下げ、PTHを抑える方向がすべて◯。逆向きの選択肢は全部✕です。

③ 腎不全でみられる検査値の向き

項目腎不全では
酸塩基代謝性アシドーシスアルカローシスは✕
リンリン血症
カルシウムカルシウム血症
カリウムカリウム血症
ヘモグロビンHb(腎性貧血)
腎臓が「捨てられなくなる」ものは上がり(リン・カリウム・酸)、腎臓が「作れなくなる」ものは下がる(活性型ビタミンD→カルシウム、エリスロポエチン→ヘモグロビン)——この2本立てで全部並びます。

④ 慢性透析患者の死因

順位死因
1位心不全
2位感染症
3位悪性腫瘍
※順位は過去問(第33回午後78)の解答基準です。近年の統計では心不全と感染症が拮抗しており、最新版の確認が要ります[要監修✔]

→ 過去問で確認する

患者管理の過去問と解説はこちら

生体機能代行装置学
ME国家試験
MEトップページ
タイトルとURLをコピーしました