CKD-MBDとは
CKD-MBD: Chronic Kidney Disease – Mineral and Bone Disorder慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常
慢性腎臓病では、ミネラル代謝異常が生じる
骨や副甲状腺の異常とともに、血管の石灰化などを介して生命予後に大きな影響を与える
二次性副甲状腺機能亢進症とは
二次性副甲状腺機能亢進症の副甲状腺
発症原因
二次性副甲状腺機能亢進症への変化
通常時
透析期(二次性副甲状腺機能亢進症)
代謝異常
・腎不全ではリン排泄が低下(リン過剰状態)• リン過剰状態→リン利尿因子であるFGF23の分泌が亢進
• FGF23は活性型ビタミンD 産生を抑制し、PTH分泌も亢進
• 腎不全進行→リン排泄の代償機構が破綻し血清リン値が上昇→ 二次性副甲状腺機能亢進症
検査
・血清 P・Ca 濃度
・アルブミン(Albumin:Alb)濃度,
・血清 PTH 濃度
・アルカリフォスファターゼ(Alkaline phosphatase:ALP)
値の測定する。
検査するタイミング
週の初回透析開始時の値を用いる
測定頻度
血清 P,Ca 濃度は最低月に 1∼2 回の測定PTH は通常 3 か月に 1 回測定(逸脱した場合,安定するまで月に 1 回の測定)
管理目標値
目標値 | |
血清 P 濃度 | 3.5∼6.0 mg/dL |
血清補正 Ca 濃度 | 8.4∼10.0 mg/dL |
intact PTH (whole PTH) | 60 ~ 240 pg/mL (35~150pg/mL) |
管理目標優先順位
P>Ca>PTH活性型ビタミンDとシナカルセト塩酸塩の使い分け
CKD-MBDの治療
・食事療法・薬物療法
・副甲状腺の外科的療法
・透析療法の工夫
食事療法
リンが多く含まれる乳製品や小魚類、加工食品などを控え、食事によるリンの摂取を制限薬物療法
高リン血症リン吸着薬
・炭酸カルシウム
・塩酸セベラマー
・炭酸ランタン 二次性副甲状腺機能亢進症
活性型ビタミンD3製剤
カルシウム受容体作動薬
シナカルセト塩酸塩
半減期 | 投与量 | ||
カルシトリオール | 16.2時間 | ||
マキサカルシトール | 39.3~62.2分 | ||
アルファカルシドール | 29.4時間 | ||
ファレカルシトリオール | 61.1時間 | ||
副甲状腺の外科的療法
透析療法の工夫
二次性副甲状腺機能亢進症による疾患
骨の病気血管の病気
予後の悪化
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