心内心電図
ユニポーラ(Unipolar)+極向かってくる興奮は上向きの波形。離れる興奮は下向き波形。
バイポーラ(Bipolar)
2極の電極間で電気的情報を表している。波形は2極のUnipolar波形を合成する。
Unipolarユニポーラ電位
・カテーテル電極を+極・WCT(もしくは体内の不関電極)を−極で記録
・+極に向かってくる興奮は上向きの波形、+極から離れる興奮は下向きの波形として表示
(来る方向は関係ない)
・常に広い範囲の電位(Far Field 電位)を記録してしまう
WCT:
体表電極の右腕、左腕、左脚から同一の高抵抗を介して結んだ仮想の中点(Wilson Central Terminal/ウィルソンの中点)
不関電極:
心筋に接触しないため心内電位を取得せず、ユニポーラーと対になる電極。
ユニポーラの利用法
臨床ではユニポーラ―電位を見ることで最早期興奮部位を同定できる ・最早期興奮部位では+極から離れる興奮しかないので、ユニポーラーではR波が無い「QSパターン」が記録される・それ以外の電極では向かってくる興奮も記録するため、波形は「RSパターン」となる。
・この時R波高は最早期興奮部位から離れるほど大きくなる。
Bipolarバイポーラ電位
• 2極の電極の間で電気的情報を表す• 波形は2極のユニポーラ―波形を合成する
• より局所の電位を記録
• フィルター設定30−500Hz
バイポーラの利用法
複数のバイポーラの興奮順序・順番から興奮伝播を予測することが可能図のカテーテルのように電極が配置され、図のような電位が記録されている場合。
➡ 上から下への興奮があると判断できる。
➡ 波形の極性だけでは興奮の流れの向きは判断できないので注意すること。
バイポーラの特徴
極間が狭い方・電極が小さい方がより局所の電位の測定が可能▶Bipolarの特性を生かしやすい。
電極カテーテル留置位置
▶電位記録は基本的に特定の部位への電極カテーテルの留置が必要であり、心臓の解剖および透視画像を理解している必要がある。 Sinus Node:HRA(高位右房、High Right Atrium)His Bundle:HIS or HBE
CS:CS冠静脈洞
RV:RVA or RV右室
カテーテル配置
取得電位
A:心房波H:His波
V:心室波
興奮の順番
興奮の順番と何の電位を取得しているかを理解することが重要一般的な伝導時間
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