虚血再灌流障害


再灌流障害について

虚血再灌流障害

 

虚血状態にある臓器,組織に血液再灌流が起きた際に,その臓器・組織内の微小循環において種々の毒性物質の産生が惹起され引きおこされる障害をいう。McCordにより報告された虚血・再灌流理論が最初である(N Engl J Med 1985; 312: 159)。虚血の時間と程度,臓器の種類などにより障害の程度は異なる。不完全虚血の方が障害が強い場合もある。再灌流により血管内皮細胞傷害,微小循環障害をきたし,臓器障害に進展すると考えられている。障害を引きおこす機序として,スーパーオキサイド(O2-)やハイドロキシルラジカル(HO・)などの活性酸素や一酸化窒素(NO)などのフリーラジカル産生による障害,各種サイトカイン,エンドセリン,アラキドン酸など各種ケミカルメディエータ産生による障害,活性化好中球と血管内皮細胞の相互作用に基づく障害などの機序が考えられている。局所だけでなく二次的に全身の主要臓器に障害をきたす(遠隔臓器障害)。とくに脳・肺・肝・腎などが標的臓器となり,多臓器不全をきたす。心筋梗塞,脳梗塞,腸間膜血管閉塞症などに対する再灌流療法後や臓器移植後にみられることが多い。

 

 

 

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