手技手順
局所麻酔、穿刺↓
シースの挿入
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ガイディングカテーテルの挿入
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冠動脈造影
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ガイドワイヤーを狭窄の遠位部へ挿入
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IVUSやOCTで狭窄病変の性質、長さ、血管径を確認
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(バルーンで病変部を前拡張)
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ステントの留置
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IVUSやOCTで留置したステントの状態確認
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ガイドワイヤー抜去
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造影(最終確認)
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ガイディングカテーテル抜去
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シース抜去
シースの挿入
経動脈へのシースの挿入橈骨動脈radial artery
上腕動脈 brachial artery
大腿動脈femoral artery シースは、aのように動脈に入るシースカニューレと、道具を入れて逆血しないように弁がついている後方部と、それから中の動脈の圧をとったり、採血したり、フラッシュする三方活栓がついています。
挿入の仕方は、このbのように、まず針を動脈に刺して、血管内に入った場合に内筒を抜いて、ワイヤーを動脈内に進めていきます。
針を抜いて、穿刺部を手で押さえながらcのようにシースを進めていって、 そのシースを進めた後、dは、ワイヤーと内筒を抜いてシースを挿入するようになります。
弁がついていますので、ここからは出血しないということになります。
アプローチ部位(穿刺部位)
橈骨動脈radial artery:第一選択上腕動脈brachial artery
大腿動脈femoral artery Radial arteryから行うPCI (trans-radial artery intervention: TRI)は 日本循環器学会ガイドラインで推奨されている。
ガイディングカテーテルの挿入
左右冠動脈、冠動脈の開口、 大動脈の蛇行、病変による バックアップの必要性などで GCを選択する。冠動脈造影
左冠動脈の造影は通常は6方向、右冠動脈は3方向。・GCのengageの確認
・病変を⻑く見れる
・狭窄度をみれる
・ GWの位置を確認できる
・分枝が確認できる
など様々な角度で PCIを進める。
ガイドワイヤー(GW)の挿入
病変を通過させたGWに沿ってバルーン、 ステント、IVUSなどを進める。 先端の硬度(荷重)、操作性、サポート性、トルクの 伝達性、末梢血管の通過性、などの特徴に応じて 使用する。病変形態次第で先端のshapingを変える。
血管内イメージング
IVUSやOCT/OFDIで対象病変の情報を得る。 血管内治療であるPCIに冠動脈造影だけでは評価が困難なさまざまな情報を得ることが出来るため、血管内imagingは必須になる。PCI開始時の血管内超音波(IVUS: intravascular ultrasonography)によって、病変⻑、プラーク量や性状、石灰化の性状、血栓の有無、 解離の有無、分岐部の情報などを得ることが出来る。
病変拡張のデバイス
A. バルーン(balloon)
B. スコアリングScoring balloon
C. 薬剤被覆バルーン(DCB: drug-coated balloon) D. 薬剤溶出性ステント(DES: drug-eluting stent) E. Debulking (Rotablator、Diamondback)
F. マイクロカテーテル
G. 血栓吸引カテーテル
H. Perfusionバルーン
バルーン(balloon)拡張の方法
まずワイヤーを通して、ワイヤーに沿ってバルーンを進めています。 バルーンが拡張して、動脈硬化プラークを押しのけます。バルーンの拡張は、インデフレータによって行います。 通常は、造影剤と生食を半々、1対1にしたものを20ccほど吸い、それをこの引き金を引いてくるくる回してバルーンの中に、バルーンルーメンから造影剤を注入して、圧を上げるという方法を取ります。
バルーンは、径は1mmから冠動脈径に合わせて5mmまで、0.5mm刻みぐらいあり、⻑さは、6mmから一番⻑いのは40mmまであります。
気圧は、6気圧ぐらいから20気圧まで変えて、その径や⻑さなどをIVUSで見た情報を元に、病変を広げていくということになります。
バルーンを広げている間は、冠動脈の血流が遮られますので、患者さんは胸痛を感じ、心電図のST変化が起こるのが通常の工程であります。
その程度に応じて、術者は拡張時間を変えて、すぐにデフレート、風船を閉じるという作業を何回か行います。
バルーン(balloon)の構造
Over the wire (OTW)バルーン:バルーンシャフト全体にワイヤールーメンとバルーンルーメンを有している。ワイヤー交換ができる。モノレールバルーン:ワイヤールーメンは先端から20-30cm程度でありバルーン交換が出来る。
通過性に優れているため主流になっている —————————–
PCIトップページ
MEトップページ 参考
https://www.orbusneich.jp/catheter-treatment.html
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