血液浄化器は
①膜の材質(PVPを使うのはどれか) ②ダイアライザの構造 ③クリアランスの計算 ④ふるい係数 ⑤仕様の桁の5つしか出ていません。計算は
1つの式だけです。 →
血液浄化器の過去問と解説
① 親水化剤にPVP(ポリビニルピロリドン)を使う膜
| PVPを使う | PVPを使わない |
|---|
| PS(ポリスルフォン) | EVAL(エチレンビニルアルコール共重合体) |
| PES(ポリエーテルスルフォン) | セルローストリアセテート(CTA) |
| PEPA(ポリエステル系ポリマーアロイ) | PMMA(ポリメチルメタクリレート) |
覚え方:
疎水性の合成高分子(スルフォン系+PEPA)は水になじまないので、親水化剤PVPを混ぜる必要がある。もともと親水性のセルロース系や、PMMA・EVALには要らない、という理屈です。
② ダイアライザの構造
| 問われ方 | 正しい |
|---|
| 広く使われている形 | 中空糸型(積層型ではない) |
| 中空糸型の透析液の流れ | ハウジング(外筒)近傍ほど流れやすい |
| 血液と透析液の向き | 逆向き=向流(同じ向きではない) |
| ポリスルフォン膜の構造 | 非対称構造(対称ではない) |
| 生体適合性が低い膜 | 補体活性化などの生体反応が大きい(少ないは✕) |
③ クリアランスの計算(この式1本)
クリアランス CL = 血液流量 QB ×(入口濃度 − 出口濃度)÷ 入口濃度 ※濾過(除水)が0のとき
| 出題 | あてはめ | 答え |
|---|
| QB 200mL/min、動脈側100 → 静脈側10 mg/dL | 200 ×(100−10)÷100 = 200×0.9 | 180 mL/min |
| QB 250mL/min、流入10.0 → 流出1.0 mg/dL | 250 ×(10−1)÷10 = 250×0.9 | 225 mL/min |
透析液流量(500mL/min)は使いません。問題文に出てきますが、除水0のクリアランスの式には入りません。ここで迷わないことがコツです。
④ ふるい係数(SC)
| 問われ方 | 正しい |
|---|
| 範囲・次元 | 0〜1の無次元。負にならない。クリアランス(mL/min)とは次元が違う |
| 分子量との関係 | 分子量が大きいほど0に近づく(大きくなるは✕) |
| 小分子蛋白の経時変化 | 低下する(膜の目詰まり=ファウリング)。上昇は✕ |
| 水系と血液系 | 水系のほうが高い値を示す(蛋白がないぶん通りやすい) |
⑤ 成人用中空糸型ダイアライザの仕様(桁を覚える)
| 項目 | 正しい桁 | 出てくる誤り |
|---|
| 中空糸内径 | 約200μm | 300μm |
| 中空糸本数 | 約1万本 | 1,500本 |
| 膜厚 | 10〜50μm | 150μm |
| 膜面積 | 0.5〜3.0m²(1.8m²は適正) | — |
| 血液側プライミングボリューム | 最大でも150mL程度 | 300mL |
→ 過去問で確認する
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