臨床工学に必要な医学的基礎について
臨床工学に必要な医学的基礎
1医学概論
1・医の倫理
1患者の権利と自己決定権 2インフォームドコンセント 3セカンドオピニオン 4守秘義務、プライバシーの保護 5患者の苦痛の緩和・除去 6尊厳死、安楽死7情報開示
「共感」とは相手の気持ちを自分の気持ちのように実感すること
個人情報の取り扱い
個人情報は本人の同意なしに情報提供してはならない
同意を得ることが困難な場合、同意なしに家族に説明できる
大規模災害などの緊急時の場合、家族からの問い合わせに回答することができる
リビング・ウィル
2・医療の質の確保
1病院機能の評価 2PDCAサイクル 3クリニカルパス
クリニカルパス
定義
3・医療事故の防止
1患者の安全 2医療者の安全 3医療安全管理 4医療廃棄物 5院内感染対策
4・社会と医療
1QOL 2チーム医療 3個人情報保護法
2公衆衛生
1・公衆衛生の概念
1健康の定義2環境と健康 3疾病・障害の概念
2・疫学と衛生統計
1疫学の意義と調査方法 2人口静態統計
3人口動態統計 4疾病・障害統計
3・保健活動
1予防医学の概念 2一次予防、二次予防、三次予防 3感染症の予防対策4精神保健 5母子保健6老人保健7学校保健8労働衛生 9保健・医療・福祉・介護の施設と機能
予防
一次予防:健康増進や健康教育を目的。減塩指導、予防接種、健康教育、上水道の塩素消毒
二次予防:疾病の早期発見と早期治療を目的。胃がん検診、集団検診、検診
三次予防:社会復帰を目指したリハビリテーションを目的。デイサービス、リハビリテーション
分類 | |
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1類感染症 | エボラ出血熱 |
2類感染症 | SARS, 鳥インフルエンザ(H5N1) |
3類感染症 | コレラ、腸チフス |
4類感染症 | デング熱、黄熱 |
5類感染症 | インフルエンザ、ウイルス性肝炎、梅毒 |
4・健康保持増進
1健康増進対策2健康診断と健康管理 3生活習慣病 4特定健康診査、特定保健指導
5・社会保障制度
1社会福祉
2社会保険
3医療保険
4国民医療費
6・生活環境
1環境(大気、水、放射線、騒音、振動など)と健康 2廃棄物処理 3住居4公害 5食品の安全性
3関係法規
1・医事
1臨床工学技士法 2医師法 3保健師助産師看護師法 4医療法
臨床工学技士業務指針
可 | 不可 |
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人工心肺業務における留置カテーテルからの採血 | 人工呼吸業務における気管挿管 |
人工心肺装置の運転条件の変更 | |
除細動器の操作条件の設定 | |
条件付き MRI 対応ペースメーカの検査前確認 |
2・薬事、保健
1薬事法 2健康増進法 3感染症に関する法律 4廃棄物処理法 5毒劇物取締法 6臓器移植法
4生化学の基礎
1・生体物質
1糖質 2タンパク質、アミノ酸 3脂質4核酸5生体色素 6酵素・補酵素
酵素
触媒、タンパク質
至適温度:37℃前後
至適pH:ペプシンpH1~2 その他は中性付近
DNA構成成分
アデニンA
チミンT
シトシンC
グアニンG
必須アミノ酸
2・生体内の物質代謝
1物質の合成と異化 2エネルギー代謝 3ビタミン 4微量元素
水溶性ビタミン
ビタミンB,ビタミンC
脂溶性ビタミン
ビタミンA,D,E,K
5薬理学の基礎
1・薬物の投与・吸収・排泄
1投与経路
2吸収
3生体内での分布と変化
4排泄 5治療薬物モニタリング(TDM)
2・薬物の効果
1薬理作用と副作用2作用機序3用量反応曲線 4効果を規定する因子
6病理学
1・病気の種類
1物質代謝障害2循環障害3炎症4新生物
DNA損傷:放射線、紫外線
2・細胞組織の変化
1変性 2肥大、過形成、萎縮、化生、再生 3壊死、アポトーシス 4創傷の治癒
3・病理学検査
1病理組織検査
7臨床検査
1・検体検査
基準値 | |
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Na+ | 137~145mEq/L |
K+ | 3.5~5.0mEq/L |
Ca | 8.4~10.4mg/dL |
P | 2.5~4.5mg/dL |
HCO3- | 22~24mEq/L |
mg/dL:結合して存在
mEq/L:イオン化
2・生理検査
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