尿生成のメカニズムの要点

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最頻出はクリアランスの計算。式1本と、ホルモンの「向き」の表で解けます。 → 尿生成のメカニズムの過去問と解説

① クリアランスは式1本(最頻出)

クリアランス = 尿中濃度 × 1分間の尿量 ÷ 血漿中濃度

「1分間に、血漿何mL分がその物質から完全にきれいになったか」を表す値です。単位は mL/min。
過去問数字を入れる答え
イヌリン(第28回)65 × 1.6 ÷ 0.80130 mL/min
クレアチニン(第31回)60 × 2 ÷ 2.060 mL/min
★間違えやすい点はひとつ。尿量は必ず「1分あたり」に直す。第31回は「1時間の尿量120mL」で出題されました。120÷60=2mL/minにしてから式に入れます。ここを飛ばすと5倍ズレた選択肢が待っています。

② GFR(糸球体濾過量)の推定に使える物質

物質使えるか理由
クレアチニン自由に濾過され、ほぼ再吸収されない(第33回の正解)
イヌリン同じく自由濾過・再吸収なし(クリアランス検査に使用)
ブドウ糖再吸収される
アミノ酸再吸収される
Na⁺再吸収・分泌を受ける
Ca²⁺再吸収される
理屈:濾過された量がそのまま尿に出てくる物質でないと、濾過量の「ものさし」にならない。再吸収で途中回収される物質は全部✕です。

③ 近位尿細管——再吸収されないのはアンモニアだけ

物質近位尿細管で
水・Na⁺・Cl⁻・ブドウ糖再吸収される
アンモニア再吸収されない(むしろ分泌される)(第31回の正解)
アンモニアは体にとって捨てたい毒。回収せず、尿細管に分泌して捨てる側です。「拾うか、捨てるか」で考えれば選べます。

④ 体液調節ホルモンは「向き」の表1枚

物質作用◯✕
レニンアンギオテンシンを増加させる「減少」は
アンギオテンシンII細動脈を収縮させる「拡張」は
アルドステロンNa⁺の再吸収を促進
バソプレシン水の再吸収を促進
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)水の再吸収を抑制
まとめて覚えます。レニン→アンギオテンシン→アルドステロンの一連(RAA系)は「血圧を上げるチーム」——増やす・縮める・溜め込む、全部その方向です。ANPだけが逆向き(心房が「血が多すぎる」と感じて出すホルモンなので、捨てる方向)。

⑤ 「濾過されたうち何%が排泄されたか」の計算

第32回の形。2段階で解きます。

濾過量 = GFR × 血漿中濃度= 120 mL/min × 30 mg/dL = 36 mg/min
排泄率 = 尿中排泄量 ÷ 濾過量= 11 ÷ 36 ≒ 30%

「濾過された36mgのうち、実際に尿に出たのは11mgだけ(残りは再吸収された)」という読み方ができれば、式は自然に組めます。
※単位合わせ:30mg/dL=30mg/100mLなので、120mL×30÷100=36mg。

→ 過去問で確認する

尿生成のメカニズムの過去問と解説はこちら

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