エンドリーク

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1.はじめに

腹部大動脈瘤に対する血管内治療であるステントグラフト内挿術(Endovascular Aortic Repair:EVAR)の最大の特徴は低侵襲性で、日本では半数以上の腹部大動脈瘤がEVARにより治療されています。(図1)
エンドリークの内、Type I やType III が術後に見られた場合には「技術的不成功」と判断され、早急に修復する必要が生じます。一方、分枝からの逆流であるType II はそれほど危険な合併症では無いという意見があるなど、あまり注目されていなかった経緯がありますが、近年、長期成績が明らかになるにつれて、次第に注目されるようになってきました。
国立循環器病研究センターでは、早い時期からType II に注目し、下腸間膜動脈からの逆流については、下腸間膜動脈の径が2.5mm以上ある場合にEVARの際に塞栓術を行うことを提唱してきました。(文献13)しかし、その効果は不十分で、腰動脈が4本以上開存している事や抗凝固療法なども危険因子であることが明らかになっています。(文献14,15)
国立循環器病研究センターでは、血管外科と放射線科が密接に連携してEVARを実施しており、下腸間膜動脈のコイル塞栓術を始め、瘤内のNBCAによる塞栓術や腰動脈の塞栓術を積極的に採用して、遠隔期の再治療を回避するための研究を継続しています。
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日本対外循環技術医学会(JaSECT)
https://jasect.org
参考
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvs/vascular/pro01-3/

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